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エジプト日本科学技術大学(E-JUST)を訪問

2023年12月にエジプトのアレキサンドリア県ニュー・ボルグ・エル・アラブ市にあるエジプト日本科学技術大学(E-JUST:Egypt-Japan University of Science and Technology)を訪問しました。

筑波大学世界遺産学学位プログラムは、以前よりE-JUSTの遺産科学プログラムと連携した教育プログラムを実施しています。この度は筑波大学からは建築史・建築遺産を専門とする下田一太先生と肥後が訪問し、両校の教育・学術交流を行いました。

エジプト日本科学技術大学(E-JUST)

また、アレキサンドリア図書館における貴重図書の修復ラボや、危機遺産であるアブ・メナ遺跡や、その他ローマ時代の遺跡、カタコンベ等を訪れ、こうしたサイトでの保存・活用の在り方や実地研修について検討しました。
また、新たにオープンしたグレコ・ローマン博物館、アレキサンドリア国立博物館を訪れ、それぞれの展示の構成やコンセプトについて比較しながら考えました。また、E-JUSTの菊地敬夫先生にはギザ遺跡もご案内いただき、現場での発掘調査のお話やギザ遺跡全体に関するお話から古代エジプトの宗教・歴史に関する様々な知見をご教示いただき大変勉強になりました。

セラピス神像。ギリシア・ローマ時代を代表する神
カーイト・ベイ要塞
カタコンベ内部の壁画. ギリシア美術と古代エジプトの神話が融合した描写
ギザ遺跡にて

初めての世界遺産学学位プログラムの教員としての出張となりましたが、ご一緒した下田先生の豊富なご経験に基づく学際的な議論や学生へのご指導を見て、現地の遺跡や文化遺産とその教育・研究についてだけでなく、様々な場面で学ぶことの多い機会となりました。


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