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第1話 「52歳、無職」という選択をした話
今回で2回目の投稿になります。
前回は自己紹介やご挨拶という内容で、いわゆる「イントロ」でしたので今回を第1話とすることにします。
前回の自己紹介はこちらから
果たして、何話まで続くのか。
わたしにもわかりませんけども。
(笑)
無職になった日
2023年8月31日をもって勤めていた会社を辞めました。
次の仕事はなにも決まっていない状態での退職です。
辞めた理由、経緯は改めて書き残すとして、「今日から無職」。
あの日、それを意識したことはハッキリと覚えています。
なぜなら、高校を卒業してから社会人となって34年。
転職の経験は数回あれど、〝次の仕事が決まっていない〟状態になるのははじめてでした。
前回も記したおとり、無職を望んだわけではありませんが、〝この状態ならいたしかたなし…〟
ということで、みずから無職になる道を選択しました。
2023年9月1日、わたしは無職となりました。
令和の時代に世捨て人が爆誕
人生で、はじめての無職。
簡単に決断をした訳ではありませんが、わたしにはいくつかの条件が揃っていました。
・離婚して家族なしの単身であること(2018年に離婚)
・慰謝料や養育費の支払いがないこと(事由がわたしになかったため)
・自身にローンや借金がないこと
・母親(当時77歳)には老後資金をまとめて渡していたこと(数百万ほど)
思いきって無職になれたのは上記の背景が大きかったと思います。
(離婚や親の介護などについては今後書くつもりです。)
30年以上、社会で擦られるだけ擦られてきた。
少し、ゆっくりしようと思っていた。
こころの奥底では、こんな世の中とは縁を切らせてもらう。
そんなこころもちだった。
そう、わたしは無職というより、むしろ「世捨て人」と化していたのです。
世捨て人が描く青写真
カッコよく高らかに〝世捨て人になりました宣言〟をしたとて…
52歳にして余生を遊んで暮らすほどの貯蓄があるわけではありません。
ただ、うっすらと描く青写真がありました。
「失業保険をもらいつつ、気持ちのリセットをして、新しい仕事を見つける。」
世捨て人と言いながら「(本音は)プチリタイヤ→社会復帰」の道を模索しようと考えていました。
辛いことがなかった訳ではないけども、病院や薬のお世話になる状態ではなかったので、少し休んでまた社会復帰はしたい。
いろいろとありすぎたので、とにかく今はゆっくりしたい。
それまでは、楽しむぞ、無職生活!
そんな青写真を描いていました。
無職生活スタート
楽しい無職生活を送るには失業の給付金が必要です。
34年間、懸命に働いた給料から引かれ続けた雇用保険。
今こそ、我に力を!
そんなことを思いつつ、まずはハローワークでの手続き。
さらに給付金をもらうには月2回の転職(求職)活動の報告が必須、などの説明を受けます。
よって、ハローワークでの転職(求職)活動以外にも民間の転職サイトなどにも複数登録。
テレビCMでも見かける「登録してみたらたくさんスカウトがきた!」
なんていうアレだ。
わたしが最後に本格的な転職活動したのは1995年、25歳のころ。
そのころは履歴書を書いて、証明写真を撮って、転職雑誌を買って(もしくは新聞の折り込み広告を見て)、企業に電話して、面接に出向いて、採用。
そんな感じだった。
それから20年以上が経ち、2023年の世界線は違っていた。
転職サイトやアプリに登録。
そこには履歴書や職務経歴書なども登録できる。
すると、専門の誰か(エージェントと名乗るような人)が企業との面接を取り次いでくれる。
もしくは、企業の担当者からも直接のオファーがくる。
そんな仕組みだそうだ。
52歳。たいした学歴もないし、年齢的にも不利だと思っていたが、国内の労働力不足が叫ばれ、転職市場は賑やか、そしてシステムが活用され家にいながらにしての転職活動。
自分の今後の未来を後押ししてくれるに違いない。
そう感じていた。
そんな未来への準備をしながら、わたしは毎年恒例としている北アルプス2泊3日の縦走へ出かけた。
退職金もチョロっともらったこともあり、2023年の夏を満喫していた。
きっと明るい未来を誰かが運んできてくれる。
そう確信していた。
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第1話を最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
それでは、また次回のNOTEで。
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