小競り合いすら楽しくなるのがキャンプだ

十数年ぶりにキャンプを再開してからというもの、そこからほぼ毎週キャンプに行っている。

キャンプというものは、「あえて」と「不便」を全力で楽しむのが醍醐味だ。

一週間前から天気を毎日チェックし、キャンプ地をあーだこーだと言いながら決めて、次はキャンプ飯を何にするかを決める。
道具をチェックして足りないものがあれば買い足し、補充する。
メモを片手に食材を買い出しクーラーボックスに詰める。

当日は大量の荷物を車に詰め込み、忘れ物は無いかな?と確認して出発。

目的地に到着したら受付を済ませ、テントを張る場所を決める。
夫とこっちじゃない?ここの方がいいかな?風はこっち向いてるし・・・などと話し合いで決めたら、小競り合いしながら設営をする。


夫婦間で少しの小競り合いが発生するのは、どうやら我が家だけでは無いらしい。あちこちから「ロープ引っ張らないで!」「だからこっち向きだろ?」「さっき言ったのに」などの声が聞こえてくるのもキャンプの楽しみの一つだ。

あえて不便な場所に行き、面倒で手間とも思える作業をするのだから、お互いイライラもしやすくなる。

ケンカにまで発展しない言い合い、それが小競り合い。
キャンプに行けば、ほぼ毎回小競り合いをする事になると自分達でも面白くなってきちゃって、とうとう私は夫に「ぷんすけ」というあだ名をつけられた。

ぷんすけになるし、暑かったり寒かったり、雨が降ったり風が強くなったり、虫もたくさんいるし、水をわざわざ汲みにいったり、トイレも不便だし、お風呂の事も考えなきゃだし、準備も大変。

それでもどうしてキャンプにいくのか。
楽しいから!なんて一言で言い表わす事ができない【良さ】がある。

自然の中で過ごす時間は意識せずともリラックスさせてくれるし、美味しい空気のおかげでご飯は何を食べても美味しい。

帰宅してからの大量の洗濯や片付けを終えて、清潔で安全で快適なお家で入るお風呂も最高だし、ふかふかのベッドに体を沈める時には心の底から幸せを感じる。

夫婦間の小競り合いも大切な時間。
テントを張って、快適な空間を作って、楽しい時間を過ごして、安全に一晩過ごして朝を無事に迎えるぞ!という一つの目的のもと、真剣に取り組むからこそ衝突しあうのだ。

お互いの性格や得意不得意が明確になる。これは日常の夫婦生活にも大いに役立つはずだ。

頼ったり助けたり感謝したり。疲れたり労ったり感動したり。
ゲームでいうところのイベントとクエストみたいなもので、クリアすれば成長が待っている。

あー、またキャンプに行きたくなってきた。





大量のギアを車に詰め込み、

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