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からん争奪戦勃発【番外編】

書き溜めた記事を公開するのを忘れてしまっていた。
いけないいけない。

銭湯の日とやらが「10月10日」にあるのですが
僕はその日、地元の銭湯へ「ゆっぽくんタオル」を入手するべく例に漏れず行ってきた。

お湯も「ラベンダー湯」だし僕の大好物ラインナップ。
普段はサウナに入るところ、今回ばかりは湯船を堪能しようと入浴のみで利用した。

なんのなんの。ラベンダーの香りに包まれた瞬間から幸福感に包まれた。
いっそこのまま宇宙と一体化してしまいたい(真顔)

そんな入浴の恩恵を授かり、銭湯の神と繋がりあっていたその時、事件は起きた。

なにやら浴槽で誰かが言い合っている。
話にちょっと聞き耳を立ててみると、どうやらカランでの場所取りについて、双方の意見が食い違ってしまったようだ。
事の発端はわからないが、昔からあるローカルルールと新しくその銭湯にできたルールが混在してしまった故のトラブルらしかった。

そのルールというのも、割と昔からいる常連さんは無意識のうちに、自分専用の風呂道具などを体を洗った後もカランに置き入浴するが、その銭湯には新しく「カランに場所取りをしないでください」という張り紙があり、後者の方が新しくできたルールできちんと高齢者層に浸透していなかった。
割と自分も色んな銭湯に通っていたので全然気にも留めなかったが、確かにどちらの言い分もわかる気がした。

常連っぽいおじいちゃんと、初めてきたっぽい若者(多分僕と同い年くらい?)。
完全にニアミスだなあ。

おじいちゃんもおじいちゃんで、若人がひるんでかなり冷静に「知らなかったのですみません、、」と謝ってるけど止まらない感じだし。なんだかもうパニック。

だが、ふとしたタイミングでおじいちゃんが痺れを切らして出て行ってしまった。

若人も二人組できていたようで、「昔からのルールなんだろうなぁ」とか「知らないと大変だね」なんて口々に意外と冷静。
「俺らは部外者だから」とも言ってたけど「そんなことないよ」と言ってあげたかった。
常連さんはいっぱいいるけどみんなの居場所だよ。
もっと優しく取り合ってくれる人もいるから、もっと色んな銭湯にも行ってみて欲しいなぁ。なんて。

ここ最近、かなりルールに関して厳しい世の中。
ルールはルールなんだから!と一喝するのもわかるが、
みんなが気持ちよく入る為にも許容しあっていい空間をつくり合うのがいいんじゃないかなぁと思う。(今回のこともまあしょうがないものもあるのかしら)
今知らなかった人と昔からいてそのルールに沿っていた人と、どちらも悪いような気はしないけど
干渉し合わずお互い気持ちよく入れたらスッキリと出れたよね。

おじいちゃん、結構気にして言い合った若者をチラチラと見てたからきっと自分でも嫌だったんだろうなぁ。

そんな、ラベンダーの香りがちょっと切なく香る日でしたとさ。

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