2024/04/23 松の緑摘む(まつのみどりつむ)
松を見上げると北側の枝がばっさり無くなっているような気がした。
「これ、こんな形だったっけ?」
同居人も同じように松を見上げてそう言うので、私の感覚は間違っていないようだ。それでも折れた枝の跡もないので記憶を必死にたどって思い出した。
「北側は藤が絡んで伸びてなかったのかもしれない」
その証拠に木の下には太めの枝がぼとぼとと落ちている。藤は根元から切ってしまって枯れたのだ。松の下を見ると、これから伸びようとしてる藤のツルがまた巻き付いている。
「キリがないね」
切るのはマツではなくて藤だ。
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