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願い手…… 頭を垂れ ただ 時を待つ者 望み手…… 天を見つめ ただ 神に焦がれる者 叶…
差し出す手の先 誰かを支える為の手の先 誰かに支えてもらう為の手の先 私が支える手があれば…
夢を見る……いつか来る行方。 望む手と 願う想いと 叶える力。 それを頼りに 夢を見る。 …
扉の向こう側 時間が動かない。 誰一人、私を見るものはなく。 誰一人、私が見るものはない。 …
花降る時間。 ハラハラと 散る雪のように…… 白く白く 染め上げてゆく路。 遠く遠い場所を 想…
鏡の中の私。 どんな顔ですか? 私には私の顔が見えません。 鏡を通して映るのは見知らぬ他人…
窓の外 いつもいつも 待っていた。 小さな手を伸ばすことを止め 泣き喚く事をやめて たった一人だけ 来てくれるのを待っていた。 《 前へ * 次へ 》 詩 目次
人の言葉 そのままで 裏表など考えず 人の表情 そのままで うわべなど知らず 人の温もり そ…
ポケットの中の夢の国 妖精の羽根をそっと仕舞った 扉の向こうの幻惑の国 ユニコーンの角をそ…
肌が空気を感じていた 心が存在を感じていた 今あるのは無のみ 何も 何も 感じない 《 前…
香とか風とか音とか 小さな頃は見えてたもの 季節の香 季節の風 季節の音 香とか風とか音と…
守ってた壁が消えて 守るものがなくなる 支えていた柱が消えて 支えられなくなる 寄りかかる…
それは正義なのだと言われた。 その傷は正義なのだと。 自分を守る為の 他者を傷つけない為…
声にならない声。 いつだって、叫びだしそうになる。 それを……押さえ込む。 偽りの仮面をつけて 舞踏会へ。 その華やかな場所で 道化師を演じる。 僕達はそうする事で 生かされる。 研ぎ澄まして 声を聞いて 君の傍―かたわら― 今はまだ 届かないだろうけど いつか届くだろう事を信じているから 《 前へ * 次へ 》 詩 目次