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AIに奪われない仕事

「AIに仕事が奪われる」という言葉を聞くようになってもう長い。
じゃあ、AIに奪われない仕事ってなんだろう?

そんな難しいことはわたしには分からない。

でも多分、"授乳"は奪われない。授乳をしていて、こんな動物的な行為ってないな、と感じる。

仕組みは全く分からないけど、自分の血液を体の中でどうにか子が飲める物質に換えているらしい。調べればメカニズム的なものは多少理解できるのかも知れないけど、それにしても不思議だ。

数年で大きな携帯電話がスマホになったように、世の中が変化するスピードはものすごく速い。なのに授乳という行為は昔から全く変わらない。授乳時に使うクッションや、乳頭が切れたときに塗る保護クリームなどの周辺機器は進化しているのかも知れないけど、行為そのものは何も変わっていない。昔の人の授乳を見たことがないから予想ではあるけど、おそらく何も変わっていない。

赤ちゃんが産まれ、出産直後から授乳は始まる。お母さんも赤ちゃんもお互い初めてだから最初はうまくできず、少しずつ慣れていくという工程を踏んで、子は成長する。

人間の体の仕組みだから普通のことじゃんと言われればそこまでなのだけど、わたしには不思議で仕方がない。

AIだなんだと言われれば言われるほど、昔から変わらない動物的な"授乳"という行為を不思議に感じるのだ。賢い人が世の中の変化について語っていても、子どもを育てる動物としての仕組みは何も変わらない。

ということは、どれだけ世の中が変化しようと、人間の本質のようなものは何も変わらないのではないか。ものすごい速さで進んでいるから「置いていかれないようにしなければ」と感じる人が少なくないだろうけど、多分置いていかれないから大丈夫だと思う。

授乳に代わるシステム的なものが生まれたらいよいよ人間の機能まで奪われてしまいそうでちょっと怖い。でも、今のところ誰も研究開発してないだろうし、誰もそこに開発費をかける意味を見出してないだろうから、大丈夫だろうとは思っている。

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