醜悪

性善説信者なつもりはない
性悪説も別に推していない
でもよく知らないうちから
相手のことを決めつけてはいけないと思っている
お店に居た人、バス停で見かけた人、歩きすれ違う人
どんな人だったんだろう
実は気のいい人なのか
大変な事情に晒されてるか
多分誰かの大切な人
とはいえその時たまたま初めて
どうしてこのタイミング
この日この時に交わったのか
嫌な人だと思ってしまった
そんな瞬間に接してしまった
多分2度と会わないから
私の中で彼(彼女)は一生そのままだ
キリがないのは分かっている
言動の裏の真実なんて知りようがないし
きっと私にもそんな瞬間はあって
誰かにそう見られている
惜しいとかもったいないとは少し違う気がする
ただ悲しくはある
これは傲慢か

一度きりのラベルを貼り付け回りながら
明日もその雑踏にいる