詩|子どもたち
愛することにさえ
理由のいるこの世界で
子どもの君たちは
手を差し伸べることを
許してくれる
関係性を区別して
説明できるものだけを残して
だんだん繋ぐ手を減らしていく大人の間で
僕は、また少し柔らかい心を向けていられる
ありがとう
いつも、楽しげな笑い声を聞かせてくれて
伸び縮みのする、感情の形を見せてくれて
思いの全身で、僕と出会ってくれて
お互いに元気が増えるな
宝石よりもずっと複雑で
ロケットでたどり着けないほど高くて
体の暖かさのようなものだけが
その価値を説明できるもの
理性におけるそういうものが
たゆたい波打ち
僕らを満たす
子供たちに
心からの敬意を
たくさんの幸いが
未来を包むことを祈り
目の端端にふわりと映る
綺麗なものの片鱗が
その命を全うすることを願う
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