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Re:構築

展示会 『Re:構築』を開催しました

ごあいさつ

高校を卒業するときに、「いつか個展をするので…」と置き書きをおともだちの卒業アルバムに書き残していて、個人的にも、大学を卒業するまでに一度「展示」というものを経験しておきたいものあって、企画〜実施 まで、一緒に制作・実施したHitaHita(https://note.com/2024_hitahita/)の力もあって、漕ぎ着けることができました

HitaHitaのお二人にはもちろん、来てくださった方にももちろん、さまざまな方に感謝です。ありがとうございます。

星 としても、初めての活動の場となっていました(このために生まれたと言っても過言ではない「可ノウ 星」さん)

展示会についても振り返りつつ、作品のことなどnoteにしておきます


個人作品

見える、感じる

他3枚 計5枚のパネル展示

写真を元にした展示となっています。
写真にカラーフィルムを貼っていて、見えた景色と感じた色、を展示しています

写真を初めて、半年とちょっと、というところで、まだまだ、写真単体で展示をするまで、構図や思考が練れていない自分への自戒も込めて、ですが、このような形態をとった展示になります。

どこかのnoteにも書いたかもしれませんが、
「街とか世界が色に見えて…」という自分の感性があって、写真に切り取られた世界や人物たちにも、ぼくがそのとき見えた色があり、それを制作することで、自分の世界の輪郭がまたはっきりしてくるのではないか、という試みです
カラーフィルムの色の限界もありつつ、ですが、それなりにぼくがそこに感じた「自分の世界」が反映されたように思います

世界への手紙

左:世界への手紙
右:世界が咲いた

こちらも写真を元にした展示で、ZINEになっています。
ZINEを制作するのがわりとやりたかったことで、せっかくなら、と制作

フィルムカメラ8割、一眼レフのカメラ2割の、写真たちで構成されていて、
主に、ぼくの世界で生きる他の誰かへ気持ちをこめたものになっています。ここでは「世界=自分の周りに生きる他の誰か」。その誰かに向けて、自分がその瞬間、「この人が輝いている」と思った瞬間を切り取って、お手紙を綴ったものです。

彼らがいるから、ぼくの世界が「色が感じられて」「自分にしか綴れない言葉がある」ということを教えてくれます。
だからこそ、作品を通して、自分にしか言えない大切な人への気持ちや祈りを込めたくて、大好きな人たちに写真使用許諾をとりました… みんなありがとう、の気持ちです

世界が咲いた

そして、ZINEを手に取るきっかけを作りたくて、インタラクティブアート作品も制作
センサーを用いた作品になっています。

どうしても、そこにZINEがあるだけでは、開いてもらえない・手にとってもらえないかも、と思って、体験価値向上の意味も込めて、ZINEを手に取ることで、PCのディスプレイにお花が咲く、というものを作りました。
正直なところ、もっと思考を練りたかった作品です

ここまでは、
自分 対 自分が大切な人
を軸に制作していた作品で、来てくださる"あなた"を想定したものではなかったので、"あなた"も足を運んでくれることで、ぼくの世界に何か影響を及ぼしている、みたいなところを表現してみたくて、この作品を作っています
だけど、やはり足りない、と感じる部分もありました。

3人作品

Re:re:構築

投影画面
操作画面(midiコンで操作)

作品の企画・意図の部分を大きく担当させていただいたものになっています
(実装はきむらさん、感謝です。ありがとうございます)

この展示タイトル(Re:構築)だからこそ、3人でも作品制作をしたい、と自分の無茶振りから、たくさんの話し合いを重ねて、それぞれの「世界」の輪郭を少しずつ感じながら、こうして形になりました

midiコンで色味などを調節してもらって、会場内の写真を撮ってもらう、というものになっています

来てくださった方に楽しんでもらえている様子を見ていて、
思考した側から見ても、意図には100%沿っていなくても、こうやってRe:構築内に、どんどん積み重ねられた写真で構築されていく世界がある、という構図が面白いな、と思っていました


感想

ここからは、ただただ星が思ったことを書き連ねるパートです。

場所を、kumagusuku(https://kumagusuku.info/)さんにお借りしたのですが、この場所がとても居心地が良くて。
小さい場所に、少しの人が行き交うようなところで、17日は特に、そこにくる人たちとそこで待っている人たちの温かな関わりを目にしていました。
見ていて、世界はやっぱり自分と他の誰かがいることで成り立つものなのだなぁ、と感じていました。そして、その世界があることを理解しているのに、踏み込めない自分がいることを知ります。劣等感。

心地よい場所で、どうしても第3者視点のようなところから、kumagusukuという場所しかり、展示も、見ていて、展示としては当事者なのに、踏み込めない。

それが新しい発見にもなるし、新しい観察の場となるのも間違いないのだけど、温かさを目にするあまり、そこに辿り着けないことを理解する自分が少しだけ「ぬぬぬ」でした。

展示という仕組み上、展示者と来てくださる"あなた"の間に何かしらのコミュニケーションが生まれるわけですが、もっと"あなた"の世界を見たかった、という気持ちになります。
展示、一方通行ではあって、そこに会話を重ねることで、"あなた"の輪郭を知るような、そんな感覚です。逆も然り。
(だからこそ、嬉しいご連絡をいただけたりもしたのだと思いますし)

展示をする、という行為は、
自分と他の誰か、がお互いの輪郭を濃くする場所を提供するもの、なのかなぁ、と自分なりに思います。
自分を知ってもらうために作品を用意して、場所を飾りつける。
"あなた"を知るためにコミュニケーションをとる。
そんな空間と行為。

言葉をいただけると、もっと頑張りたい、という気持ちになります


在廊中、のんびりと過ごして、HitaHitaの2人ともたくさんお話をして。
2人にしかない魅力がきらきらで。自分も頑張ってみたい、と思わせてくれる2人です。
そんな2人とできてよかったです

とりあえずは、しばらくは、インプット期間にしようかな、と思います。(ずっとアウトプットが多かったので)(とはいえアウトプットの予定はまだまだある…)


kumagusukuいい場所…

星が瞬いていてほしい

可ノウ 星




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