一日で夢を描いた街・尾道~市街地散策(ときの移活 広島編)
図書館で借りてきた、林芙美子「愉快なる地図:台湾・樺太パリへ」を読み切るために数日、筆をお休みしてました。
よき旅情でございました。
文章から風景が浮きあがってくるのは、趣深いことこの上ないと思う炎天下であります。
ましてや、肝の座っているであろう林女史でも、旅先で心細くなったりするんだと、安心してみたり。
そんなこんななので、時系列はズレるんですけど、先に尾道の話をしちゃおうかなぁと思う所存です。
もともと呉に滞在していたのですが、滞在先の許可を得て、GW明けから地元に帰るまでの数日間は広島市内の友人の元へ身を寄せていました。
GW後半の豪雨で広線に運行トラブルが出ていたので、結果的に呉を脱出してたのが英断に。
そしてGWの怒涛のゲストハウス集客を乗り切ったご褒美も兼ねて。
噂の街、尾道へ。
観光名所としても有名ですが。
広島の移住関係者と話すと、とにかく話題になる尾道。
オンラインでもオフラインでも尾道市の人とは話せていなかったので、とにかくネガティブキャンペーンの嵐(笑)
「あそこ激戦区だよ。仕事する場所じゃないって。やる気しないよ」
「尾道で新規事業を立ち上げても目立たないよ~。お店ができたり潰れたりはしょっちゅう」
「まぁ、遊びに行く分には楽しいと思うよ。とりあえず行ってみれば?」
……とまぁ、こんな感じで(;^_^A
瀬戸内海に面してる地域で尾道以外に移住した人はだいたい異口同音に「尾道には『余白』がない」ってことをおっしゃることが多いです汗
※ひたすらディスってるように聞こえますが、皆さん「尾道が超魅力的」であることがわかっていっています。むしろ、魅力的であるからこその弊害ともいえる感じです。
私も移住活動を始める前から知っていた広島の地名は、広島そのものを除くと「尾道」だけだったクチ……といっても観光地として知ってたわけではなく(;´・ω・)
とにかく知っていたし、話題にもなるから結構調べたおしてから訪問したのですがーー。
ひとまず御託はこのくらいにして。
広島駅からJRに乗って1時間30分ほど。瀬戸内海沿いの移住者が名前を覚えるような主要都市はほぼ全部通過していきます。
広島市内の都会から安芸高田の田園風景まで、街ごとに色とりどりに風景が変わるから面白いですよ(^-^)
そして学生さんが多いです。
高校入試の話をしている女子中学生と乗り合わせました。
かわいい女の子たちがわちゃわちゃ。
手元で教材を広げています。宿題でしょうか?
私の地元では私立の学生でない限り、こんなことはないので、なかなかにびっくり(◎_◎;)
で、この路線はとにかく駅間が長いので車両にトイレがついてるんだけど……。
ずっと使用中で汗
5分ごとにノックしてましたね……返事もなければ、人は出てこないし、男子生徒が一人、はドアにもたれかかってる汗
10分ほどしたら出てきたんだけど、何を言うでもなくトイレから出てきた男子生徒共に、ドアにもたれかかってた男子含め数名がいなくなりました……。
いったいなんだったのでしょうか……?
体調が悪かったらトイレにこもっても仕方ないと思うんだけど、そういう感じじゃなかったんだよなぁ……。
とまぁアレコレありつつ、糸崎駅で乗り換えて、尾道駅へ。
おお! ここが尾道!
……駅に着いた瞬間、テンパってすべてを失念しましたよね(;^_^A
調べてきたことも何の役にも立たず。すべてがよくわからなくなったのです。
……旅も後半戦だったし、疲れてたんだろうな。俺(~_~;)
とにかく朝イチで来たからお店はどこもまだやってないし、目の前の海岸線は綺麗なので、海沿いをぶらつくことに。
海岸沿いを散歩していると、ガラス張りの現代風の建物を発見。
お、尾道市役所じゃん!
移住担当と話せたらラッキーじゃね?
ダメもとで聞いてみよう☆
というノリでいざ、市役所へ。
(役所って基本、そういう軽いノリで行く場所じゃないと思う←)
すると運よく窓口対応がおわったばかりの移住担当の職員さんと話せることに(*´▽`*)
「移住を考えててとにかく見に来ました。今回、尾道は日帰りで、めちゃくちゃ調べて結構楽しみにしてきたのに、今日どんな風に街ブラしていいかわかんなくなっちゃって。そんな感じで海辺をぶらぶらしていたら、見つけたので、漂着してみました〜」
……超ざっくり(笑)
それでも丁寧に対応してくださって。
市内散策ルートを一緒に考えて頂けました(^^)
そして「時間と体力に余力があれば、渡船で向島にも行って、行ってから自転車を借りて島を一周してみたらいかがですか?」とのこと。
レンタサイクルの事前予約はハケてたけど……午後からなら借りれるかな?
とりあえず歩きながら考えよう。
そんなこんなで尾道市役所を出て、浄土寺方向までぶらつきます。
尾道駅から一番遠い「ゴールにしやすいわかりやすいスポット」が浄土寺付近なので、ここで折り返します。
尾道・七宝めぐりもしてみたかったし。
(漢字が違いますが、どう頑張っても変換が出てこない汗 当時どうやって調べたのか……)
神社・仏閣の類も結構好きで、よく見て回ります。
全部回りきるのはどう頑張っても無理だろうけど、行けるところは行ってみよう。
といった感じにてくてくしていると、浄土寺に着いたのですが。
もう一つ、近くに「海龍寺」というお寺もあるようで。
こっちにもせっかくだから行っておきましょう。
お参りを済ませて、海龍寺さんで宝印紙を受け取ります。
何の気なしに「今日だけでは回り切れないと思うんですけど」と住職に言うと
「何十年かかってもいいけん! またおいで!」
住職のおおらかさに癒されつつ、海龍寺を後にします。
浄土寺にお参り&宝印紙をいただき、また街をぶらぶら。
すると図書館を発見!
月曜休館で入れなかったけど、徒歩圏内にJR駅と海と寺と山と図書館が同居してるってどういうことっすか……!?
萌えポイント多すぎでしょ……!!!
※図書館の写真は撮り忘れたようです。なかった。
次の目的地は千光寺ロープウェイ。
それまでの道中。海側へ山側へとジグザクに折り返していきます。
どういう歩き方をしても道に迷わないコンパクトシティ仕様。
このあたりは空き家活用が盛んで、移住者を中心に、いろんな人がお店がある活気のあるエリアなんだとか。
スーパーとかメガネ屋とか都会的な機能は全部駅前にあって。
海がきれいで。山が近くて。
神社仏閣に観光地も多くて。
図書館が近くて。
名の知れた文学の街。
……最高じゃないですか!!!
「余白の解釈」などどいう個々人の感性にゆだねれられるような細かいことさておき、私が明確に【暮らしと仕事と夢のビジョン】を描けた街は、尾道だったんですよね。
「絶対に、楽しい」って。
ただ街を歩いてるだけでもうすでにワクワクしてました(((o(*゚▽゚*)o)))
興奮冷めやらぬままに、ロープウェイでトコトコ千光寺まで登ります。
千光寺以外にも美術館があったりといろいろあるのですが、月曜日&展示入れ替えで休館だったので、そのまま千光寺に向かいます。
道中の「文学のこみち」も!
そうそう!
このエリアに登録文化財の「みはらし亭」があるんだよね!
空き家活用とか、いろいろと興味深いので、また尾道に行く時にはぜひアポを取っておきたいっ!
文学のこみちをおりきると今度は「猫のこみち」があります。
かーわーいーい(*´▽`*)
猫つながりで宮沢賢治をぶち込むこの観光戦略・大好き♡
ほどよき時間に駅前に戻ってきたので、渡船で向島に向かいます。
なんかお腹空いてなくて、昼食はとっていません。
体調と気分に合うご飯がみつからなくて……。
このあたりの船は、バス感覚で通ってます。
必要な交通インフラ。
なんだかんだ結構な長さになってしまったので、向島に行ってからの話はまた今度。
尾道編は午前・午後・夜(?)の三本立てになりそうです。
では、また。