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学生の頃に机に向かっていて、
ちょっと疲れると
そのまま突っ伏して眠ることがよくあった。

いまでも睡眠時間が足らずに疲労を感じると、
よく電車等の椅子に腰掛けてうつらうつらとしている。


以前は電車内でも爆睡して
気が付いたら降りるべき駅の少し手前で
ハッとして起きるということが多かったが、
最近は「半睡の状態」が増えてきたような。

身体は疲れているからほとんど動かないのだが、
(動かしたくないのだが)
意識は少しあって
だけれども目はつぶっているという状態。

これが結構心地よくて、
言い換えてみると
水中にプカプカと浮かんでいるような感覚に近いのか。

子供の頃は水泳が苦手で
人間の体がなぜ水に浮くのかよくわからなかったが、
あれは単に力を抜けばいいだけのことで、
普段の陸地では力を抜いてしか
生活していない自分が
なぜプールとか海では力んでしまって
浮かぶことができないのか、、
というお話である。


いままでを振り返ると、
個人的には何かを成し遂げようと思って
成し遂げられたことはほとんどなく、
力んで欲張った結果
空回りして何かを失うことがよくあった。

僕の知り合いには
意志を携えて標的を定めてから
一つ一つ遂行していくタイプの
立派な人間もわりといるが、
僕のように脱力系でなんとなく
その場の成り行きにまかせて生きている人間も、
少なからずいるのではないかと。


不安はあるものの
かと言ってそこまでの馬力が出ないようで、
そのまま漂って
川の上流から下流まで流されて
大海に呑み込まれたその先は、、、

と考えてはみるものの
それしかできないのならば
仕方あるまい。



孟浩然の詩『春暁』より
” 春眠暁を覚えず ”
を援用しつつ
僕がなかなか目を覚まさないのは、
生理現象か
はたまた
ただの言い訳か。







以上

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