玉子駅の王子そばをつくってみた話。
最近あまり行く機会がないのですが、立ち食いそば屋さんって魅力的ですよね。表を通ったときに漂うおつゆの香り。中に入ればずらっと並んだ天ぷら。さっと食べてさっと出る感じも、粋を感じます。
中学生の頃、放課後、塾に週3回通っていた時期があって、その帰りに駅で食べるおそばが楽しみでした。そのあと帰宅したら晩ごはんが待っているのに、なんか食べられたんですよね。育ち盛りの食欲ってすごいですね。もちろん立ち食いそばの大人びた雰囲気に憧れもあったんだと思います。
🥚気になるメニュー
そんな立ち食いそば屋さんですが、東京都北区の王子駅で気になるメニューを見つけました。
ふだんから自分でも甘辛いお揚げのきつねそばに卵をトッピング追加とかよくやるんですけど、名前的にはあくまで“きつねそば玉子のせ”とか、もしくは反転して“月見そばお揚げトッピング”と呼んでました。
王子そば。
そんなメニューに名前がついています。
🚃東京都北区王子
そういえば王子駅は、その字面をネタにしてこんなイベントをやっています。
イベント開催中は全国各地のブランド玉子を売るコーナーがあったり、いつの間にか駅前の歩道にこんなペイントがされていたりして、なかなかいいなと思っていました。
王子そばのトッピングに玉子が載る理由。
これは解決しました。
ではなぜお揚げさん…きつねが載っているのか。
それはこちら。
王子には有名なお稲荷さんがあるんですね。
というわけで、玉子&きつねで王子そば。
今回はお揚げさんを甘辛く炊いて、これをつくってみます。
🦊まずはお揚げさん
そしてせっかくお揚げを炊くのでお稲荷さん繋がりでいなりずしをセットにします。立ち食いそば屋さんのセットっぽくていいですよね。
油揚げは割りばしをまとめたものを転がして、中をはがして袋状にします。
開くとこんな感じ。
おそばに載せるだけならこの工程はなくてもいいのですが、これはもちろんいなりずしの準備です。
🦊お揚げの味付けの材料
・水…1カップ
・醤油…1/2カップ
・砂糖…大さじ3
調味料を合わせたお鍋にお揚げを入れます。
味付けはけっこう甘くしています。甘いの美味しいですよね。
強火で沸かして一気に炊きます。
お揚げは軽くて浮いてくるので、お箸で沈めながら。5分ほどしたら底からひっくり返して、煮汁をまんべんなくいきわたらせます。
味がしっかり染みたら冷ましておきます。
🦊おいなりさん作ります
🍣いなりずしの材料(2人分)
・ごはん…お茶碗2杯分
・酢…大さじ1
・砂糖…大さじ1
・塩…ひとつまみ
・粒ごま…大さじ1
ボウルに酢、砂糖、塩を合わせます。
ごはんを合わせてごまを入れたらよく混ぜます。
しっかり混ざったらラップフィルムをふわっとかけて冷まします。
お揚げと酢めしが冷めたら、おいなりさんを仕上げます。
煮汁を軽く絞ったお揚げさんにご飯を詰めます。酢めしは丸くおにぎりの要領で軽く握っておくと、お揚げの袋にいれやすくなります。いれてから角っこまで広げて整形すればきれいに詰められます。
詰めるときはお揚げの開いてるほうの端を残すのがポイント。
余しておいた端っこを折り返して、少しおいて形をなじませます。
🥚レンチンで簡単半熟卵
ではおそばの準備を進めていきます。
まずは半熟玉子から。
電子レンジで作る簡単半熟玉子の作り方を紹介します。
耐熱容器に水を張って卵を割入れたら、黄身の部分に竹串を刺して穴をあけます。
ラップフィルムをかけたら電子レンジで40~50秒。白身が固まって、黄身は半熟が理想です。
🦊新たな名物? 王子そば
お揚げに玉子が揃ったら、めんつゆを準備。ねぎも刻んでおきます。
おそばを茹でます。
めんつゆの中に入れたおそば。きれいですよね。この状態好きです。ちょっとわびさび的な素朴感。
でも食べるには寂しいので仕上げていきます。
玉子とお揚げ、ねぎを載せたら、王子そば完成です。
おいなりさんもこのとおり。
おそばのサイドメニューのおいなりさんって、ついつい頼みたくなるんですよね。
そんな感じのセットメニューを再現してみました。
お揚げにお揚げ、そばのトッピングとお寿司がかぶってますが、美味しいんです。
玉子駅の王子そば。
今回作る前にググってみたんですが、ヒットしたのは最初に紹介した立ち食いそば屋さんだけでした。これからご当地グルメに育っていくメニューなのかもしれません。
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