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時差利用。オーストラリアとフィリピン2カ国で海外オンライン研修を実施しました。

コミュニケーション学部の中村忠司ゼミと南隆太ゼミでは、2023年2月20日から24日の5日間に来年度からゼミに参加する1年生を含め15人がPBL(課題解決)型研修と英語レッスンを組み合わせた海外オンライン研修(主催;旅工房)に参加しました。日本とシドニーのあるニュー・サウス・ウェールズ州の時差は+2時間(サマータイム)、逆にフィリピンとの時差は-1時間なので、午前中はシドニーと結んでPBL型研修を実施し、午後はフィリピン人講師による語学研修を行いました。時差をうまく利用して1日で2カ国を結んで研修を行うというアイデアは、夏に実施したシドニーの研修関連企業調査ヒアリングの中で生まれました。

シドニーのオペラハウス

PBL型研修は、「日本の文化やプロダクト、魅力をオーストラリア市場にどのように広げていくことができるか」という課題が与えられ、チームで考え、最終日にプレゼンテーションを行うというものでした。今回は3チームに分かれて、文房具・抹茶・海苔の佃煮を対象としてプロモーション方法を考えました。マッチャランドという名前の抹茶のテーマパークを展開するというユニークなアイデアもありました。海苔の佃煮は、黒い見た目の抵抗感をいかに軽減するかという課題があり、現地で食されているベジマイトという黒い発酵食品を例に、食べ方を提案する良いプレゼンでした。研修終了後のヒアリングでは、学生から「オーストラリアの市場に日本文化を伝えるためには、相手国だけでなく、日本文化の知識も深めなくてはならない」という意見も出されました。

フィリピンのレチョン

語学研修は基本的に5日間同じ先生とレッスンを行います。マンツーマンなので集中して勉強ができます。学生からは「同じ意味の言葉でも、様々な表現方法があることが分かった」、「自分はここを勉強しないといけないということが確認できた」など様々な気づきがありました。また雑談の中でお互いの食文化の違いなど、異文化に対する興味も高まったようです。

シドニーのフィッシュ&チップス

研修では、シドニーオペラハウスからの実況中継や現地スタッフからの講話「海外で働くことを決めたわけ」なども行われました。学生からは「マスクをしていない観光客の実際の様子がわかった。いつものオンラインの授業と違って、ライブ感があって良かった」、「海外で働こうと思っているので、自分のロールモデルとなった」、「オージーのイメージが変わった」などの感想がありました。リアルの海外研修にも大いに興味を持ったようです。

研修のチラシ(表)(裏)

コミュニケーション学部国際コミュニケーション学科では、中長期も含め様々な海外研修を行っています。説明会が順次開催されるので是非参加してみてください。

※本プログラムと現地調査は2022年度トランスコスモス財団の調査研究助成の対象です。

(中村忠司)

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