『風をよむ』
昨年末に上演した『A-②活動の継続 再開のための公演』のラップの中にこんな一節があります。
”北風を背に左手にスカイツリー つまり東京の東のどん詰まり
矢切の渡し 江戸川渡れば都落ち
23区の死角葛飾区 黙殺されることに臆することなく
耳障りな言葉を小節にはめてく”
これは僕の住んでいる葛飾区を描写したものなのですが、先日いつものように江戸川の土手をジョギングしていてこの歌詞の中に大きな事実誤認があったことにふと気がつきました。
こちらの地図をご覧下さい。
金町から江戸川を南下し、小岩で折り返して再び金町へと北上するというのが僕のジョギングコースです。
折り返しを過ぎて小岩の土手を走っていると進行方向に向かって左側にスカイツリーが見えます。
その情景を”北風を背に左手にスカイツリー”とラップにしているのですが、北に進路を取っているわけなので北風ならば正面からの向かい風にならなければいけません。
つまり、背に受けているのは江戸川区方面から吹いて来る南風ということなになります。
なぜこんな単純なミスを犯したのでしょうか。
これは完全にザ・ブルーハーブの刷り込みによるものです。
ラップに出てくる風は、あったかい南風ではなく寒風吹きつける”北風”でなければならないという固定観念が僕に刷り込まれていて、南風を北風へと都合よく脳内変換していたのだと思います。