※この記事は別にYMOのライディーンそのものについては書いていません。どちらかといえば勇者ライディーンの話です。
YMO、正式名称「Yellow Magic Orchestra」。
1980年代に一世を風靡したテクノユニットであり、以下省略
そのYMOの楽曲の一つ、「ライディーン」は当時アメリカでヒットしていたというアニメ「勇者ライディーン」から曲名が決まったという話があります。
この話自体は度々いろんな報道で引用されたり記述されていて、
色々な人も度々引き合いに出したりする話ではあります。
……しかし、その「勇者ライディーンがアメリカでヒットしている(していた)」という話を裏付けられる証拠や証明になるものを挙げた人はいません。
それというのも、日本国内ではなく海外のアメリカの話であり、さらにYMOという音楽とは別ジャンルの、いわゆるサブカルチャーな話になり、さらには別にそこまで深く掘らなくても楽曲そのものには無関係であろうことから、そこまで気にする人もいないのではないか、みたいな感じだと思っています。
(もし、ちゃんと調べてる人がいたらすいません)
それでもこの記事はその誰も気にしてないようなところを、
勇者ライディーンがアメリカで名前が広まった理由のような接点的なものの何かをネットで探せた分だけ探したなメモ的なものです。いちおう誰かにみせるような書き方してますが。
ちゃんと調べんのはそれこそなんか力ある人がやってくださいよって感じです、いつも。
で、ネットで調べるというか何かを探すには指標というか元になる何かが必要で、アメリカでの話を探そうということで、英語記事の勇者ライディーンの項目から漁りはじめます。
アメリカ方面での勇者ライディーン放映はまずハワイ・ホノルルで放映されたそうです。
それからロサンゼルス、サンフランシスコ、カルフォニア……と放映された、らしいです。
まじよくわからん。
1976年の放映とのことなので、日本の放映とは一年遅れのズレ、いかにもな輸出なズレですねと。
そして、放映されたであろう証を自分でできる範囲で検索。
こういう時にどうしても頼ってしまうGoogle。
ニュースアーカイブ検索で新聞を検索。
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The Press-Courier - Google ブックス
The Press-Courier 1976年1月17日。
Sunday Televison Programsページ(JAN. 18 1976.)のの真ん中下の方のPM 6:00のところに「【22】YUSHA ― RAIDEEN」がちょこんと書かれています。
一年遅れぐらいだとおもったらもうちょっと早かったんですかね。よくわかんない。
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The Press-Courier 1976年2月1日。
ページ上部、6:00、【22】YUSHA ― RAIDEEN
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途中省略
あとで追記列挙
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The Press-Courier 1977年3月6日。
Friday Television Programsページ。
ページ上部左側、7:30 【】YUSHA RAIDEEN
ちゃんと一年放映していただろうことは思います。
テレビ欄に書かれている限りなら。
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そんでこれらの放映のスポンサーであるマルカイトレーディングカンパニーという会社によって日本の商品や現地制作製品などの商品が販売された、とかで。
Marukai Corporation U.S.A. - Wikipedia
マルカイコーポレーション - Wikipedia
とりあえずはこのラインでライディーンなグッズがアメリカで発売されたってことにはなるんですかね。
このブログで書かれているのを読むと、最初に勇者ライディーン放映したホノルルのKIKU-TVはキカイダーをハワイに持ち込んだとこでもあるらしいです。
History – Generation Kikaida
https://ja.wikipedia.org/wiki/KIKU
KBSC、KWHY、KIKU、そして1970年代のC / FO - オールドスクールオタクラウンジ (oldschoolotaku.com)
その他、特撮番組も放映して、いろいろと日本の番組を放映するようになっていて、それらのラインで放映されたのが勇者ライディーン、みたいな感じだと。
なんにしてもあっちでもライディーンな何かは売ってたりしたっぽいですね。
そんで、これらの流れがショーグン・ウォリアーズが発売されるようになった説があるんですけど、
たまたま被ったような感じもあって、明確な原因と決まってはないっぽいようで。
どうにもやっぱりよくわかりません。
あれこれして結果がそれかと。
そのショーグン・ウォリアーズってのは何か、というと、
1976年?にアメリカの玩具メーカーのマテルから発売された、日本のポピーの玩具を輸入販売したシリーズで、
ポピーの玩具ということで、超合金などのロボットアニメや特撮玩具のラインナップで、それらの中に勇者ライディーンも入っている、というわけです。
Shogun Warriors (toys) - Wikipedia
ショーグン・ウォリアーズ - Wikipedia
youtubeにあるCMみてもある勇者ライディーン。
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玩具だけでなく、マーベルコミックから漫画が描かれており、
それらにも勇者ライディーンは登場しています。
(ただし、設定などは元の作品とは無関係)
上に出たマルカイがこれらの玩具を輸入する権利を独占していた、とかなんだとかで、
だからライディーン放映とショーグン販売に関係あるみたいな説にもつながるんですかねえ。
版権の関係やマテル社の玩具による事件の関係での人気低迷などで、1980年には販売終了したそうですが、
実際のとこ、ラインナップの中にあったライディーンの玩具としての人気はどんなものだったんでしょうね。
初期ラインナップにあったらしい、ことは伺えてもそれそのもの人気ばかりはわからないまま。
しかし、このショーグン・ウォリアーズだけでライディーンが人気だったとしても、それで「作品がヒットしてる」って認識になるにはどうかと思いますし、
それら含めての、1976年アメリカ放送からの勇者ライディーンの人気でヒットって認識にはなるんじゃないかなあ、と考えられるわけです。
ハワイでのキカイダー人気の延長上にあるかもしれないと思えば、納得できるかなあと。言い過ぎかもしれませんが。
それとまあ、
今ほど消費が早く激しいって時代ででもなかったでしょうから。たぶん。
The Pittsburgh Press 1978年11月12日
ショーグンウォリアーズ広告、これでもいまだ名前の出てるライディーン。
たんなるまちがいかもしれないけど、「RAYDEEN」とかかれていたりもする
これらのもの見ても、それだけでヒットしたっていう明確な証拠にはならないとは思いますが、
勇者ライディーンが輸出されていたことは確かではあり、
それらに関係する商品も販売されていたらしいということで、
ヒットしていたという可能性の材料にはなるんじゃないでしょうか。
みたいなかんじの列挙列挙するだけして終わる。
そりゃ誰もわからないような状態なんだから調べようともしないわけだよと。
もし深堀するならKIKU-TVとマルカイから調べるののがいいかもしれません。ほんとよくわからねえ。
あと、日本ではあまり触れられてない感じのあるショーグン・ウォリアーズ、1979年のキネマ旬報のどれかにちょこっとそのことが書かれてるっぽいです。