マルチタスクって良いの?悪いの?その理由も紹介
今回は、マルチタスクって良いのか悪いのか、その理由を紹介していきます。
まずマルチタスクって何?っていうと、2つ以上のタスクを同時にすることを言います。
タスクとは、意識してやらないとできないことを指します。
例えば本を読んだり、誰かと会話することもそう。
何かをじっくり考えることも、タスクのうちの一つです。
で、タイトルの結論ですが、複数のことに意識を向けるマルチタスクは、人間の脳ではそもそもできません。
元々マルチマスクは、コンピュータのプログラムから来た言葉です。
コンピュータがやってることを人間もやったら、作業が2倍早くなるんじゃない?と言う考えから使われ出した取り組みだと思います。
繰り返しになりますが、マルチタスクは人間にはできません。
なぜなら、人間の脳は、ひとつのことにしか集中できないからです。
例えば、テスト問題を解いているとしましょう。
問題がずらっと並んでいるところを想像してみてください。
その問題を2問以上同時に見て、同時に答えを出せますか?
できた場合は、同時ではなく片方の問題を途中まで解いて、途中までの式を覚えながら別の問題を解いているでしょう。
要するに人の脳がやっていることは、ひとつのタスクにちょっとだけ集中して、その後に別のタスクにちょっと集中する。
ちょっと集中したら、元のタスクに戻ってちょっと集中の繰り返しです。
このタスクを切り替えることを、タスクスイッチングと言います。
このタスクスイッチングをした時の悪い影響は、多くの場面で出てしまいます。
ハーバード大学の研究では、仕事の能率が良い社員ほどタスクスイッチングの回数が少ないことがわかっています。
なぜこの結果になったのでしょうか?
その理由は、タスクから別のタスクに切り替える際に、元々していたタスクの内容を忘れてしまったからと考えられています。
別のハーバード大学の研究では、いろんなタスクに注意を分散させると、記憶力が低くなることもわかっています。
また注意力が減ってしまい、外からの刺激に反応しやすくなります。
外からの刺激に反応しやすくなると、集中力が途切れやすくなってしまいます。
集中力が途切れることで、ミスをする確率が増えてしまいます。
これらの研究からわかることは、タスクを切り替える回数が少ないほど、仕事が進みやすい、ということです。
これは勉強であったり、スキルを身につける練習でも同じことが言えます。
あなたは近くにスマホをおいて、YouTubeをチラチラ見ながら勉強していませんか?
もしそうなら、勉強をサッと終わらせてYouTubeを楽しんだ方が、両方に集中することができます。
でもマルチタスクをしないと、仕事が多くて終わらない!と言う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、むしろそちらの方が仕事が進みません。
まずは、できる限りタスクスイッチングの回数を減らすことから始めてみてください。
私もタスクスイッチングの回数をできる限り減らそうと努力していますが、完全にはできていません。
それでもたしかな効果を実感しています。
ブログの参考図書にする本を読んでいるときや情報をまとめているとき、文章をガーッと書くときと、ひとつひとつのことに集中して取り組んでいます。
まずはひとつのことを集中して、一区切り着くか終わらせるかしてから、別のことに意識を向けていきましょう。
今回はそんな話でした。
では今回はこの辺で。