効果的な勉強の方法とは?
以前、生成効果の話をしました。
じゃあ生成効果をうまく使える勉強方法てなんなの?ということを話していきたいなと思います。
生成効果とは、簡単にいえば、答えを知る前に考える時間を取ろう!というもの。
その方法を、アメリカの教育省が科学者と教師の計7人に依頼し、2007年に発表しています。
その中で3種類の方法が選ばれました。
1 間隔を空ける。
2 テストをする。
3 関係を認識する。
順番に見ていきましょう。
1 間隔を空ける。
あなたが勉強して、何かを覚えたとしましょう。
次に勉強をするなら、何日か開けた後にしましょう。というのがこの方法です。
勉強してから時間を空けると、当然忘れてしまいます。
忘れた後にもう一度勉強すると、「これはたしかこうだったな」と思い出しながら勉強できます。
思い出しながら勉強すると、普通に覚えるより記憶に残りやすくなるのです。
2 テストをする。
テストといえば、問題があって、答えを見ずに解いていく、というものですよね。
テストでは学んだことを思い出しながら解くので、自動的に生成効果での考える時間が得られます。
答え合わせをして、「ここの答え、織田信長じゃなくて豊臣秀吉だったのか!」と自信のあった知識を修正しくのです。
すると、経験と知識が結びついてより強く記憶できます。
また、最初に学んだ時に自分なりにテスト問題を作っておいて、何日か経ってから解くと、1と2の方法を同時に使えるのでおすすめです。
3 関係を認識する。
この関係とは、2つ以上のもののつながりのことです。
たとえば、
織田信長は明智光秀に倒された。
このままだとただの暗記になってしまいます。
しかしここから、織田信長はどういった人物で、明智光秀とはどういった関係なのか?ということを理解すると、なぜそんな事件がおきたのか?ということがわかります。
結果として、全体的に記憶しやすくなるんですね。
このように関係がわかると、まとめて覚えることができ、その分忘れにくくなります。
しかし、ひとつずつ暗記するように覚えていくと、関係がわかりにくくなってしまいます。
最初は暗記の方が楽で覚えやすいのは確かです。
ですが、最終的に知識として身について忘れにくいのは、関係を認識した場合です。
ぜひ活用してください。
ではまとめ。
1 間隔を空ける。
2 テストをする。
3 関係を認識する。
それでは、今回はこの辺で。
参考図書
『RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる』デイビット・オプスタイン著 日経BP出版