kawawo wataru

「川を渡る」です。しかし写真は海です。 なかなか投稿が続きません。 でも何か今は書けそうな気がする。 言葉を吐く場所になってしまいそうだけど、あしからず。

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「川を渡る」です。しかし写真は海です。 なかなか投稿が続きません。 でも何か今は書けそうな気がする。 言葉を吐く場所になってしまいそうだけど、あしからず。

マガジン

  • 日記

    日々思うことをそのままに。

  • ドキュメンタリーの回顧録

    お蔵入りになった自主制作ドキュメンタリーの始まりから終わりまで。4年間で感じたこと。忘れないうちに記録する。忘れないだろうけど。

  • 現場小噺

    ほとんどひとりごと。

最近の記事

もうすぐきみが死ぬということ 3

彼は52歳、6つ上。 2009年2月に出会ってから15年間、付かず離れずの関係。 たまにLINEでメッセージを交わしたり、たまに飲みにいったり。 友人でもなく、上司と部下でもなく、恋人でもなく。 お互いのプライベートについては必要以上に詮索しない。 2024年3月、膵臓癌ステージ4だと告白される。 2024年10月3日のメッセージを最後に既読にならない。 もうすぐきみが死ぬということ。 あの時なんで好きな映画の話になったんだろう? 2人とも映画の仕事してるのに

    • もうすぐきみが死ぬということ 2

      昨晩、一つ前の投稿を書いて布団に入ったらそのあと、記憶が球になって流れて後悔がどっと押し寄せてきた。 そのまま早朝5時まで眠れず、泣きながら布団を被った。 彼が入院して、知り合いが看病していると聞いたので急いで会いにいった。今まで遠慮して行けなかったけれど、もしかしたら会ってくれるかもしれないと思った。 広い病室に入ってすぐに、奥のベットにいる彼を見つけた。 ちょうど寝返りをするところで、目が合った。 近づいて自然に手を握りあった。 手を握ったまま顔をベットに埋めて泣くので

      • もうすぐきみが死ぬということ

        2023年は忙しい年だった。 2018年から4年半ほど、自分が監督をするドキュメンタリー映画の撮影や編集に没頭して「仕事」をしていなかった。 そのドキュメンタリーがお蔵入りという最後を迎えて、いろいろをリセットするのにしばらく時間が必要だった。 よしっ!働くぞ!と腰を上げたのが2023年の初冬。 そこから仕事が続いて、あっという間に一年が終わった。 わたしと彼は2009年2月に出会った。 わたしはフリーランスで映画の助監督という仕事をしていて、彼は6歳上の先輩。撮影真っ最中

        • 短編小説『シルバー』 #1

          大学の課題で執筆した短編小説『シルバー』の冒頭部分を公開します。 といっても、課題は冒頭部分のみだったので続きは書いておらず今後はその続きを徐々に執筆・公開していく予定です。(がんばる) この作品は、井上ひさしの短編小説『ナイン』のスピンオフにあたります。内容は自由ですが登場人物の一人である「正太郎」を描くことが課題の必須事項でした。 本編の舞台は1980年代の四ツ谷駅前新道通りの畳屋さん。少年野球大会で準優勝をした過去をもつナインたちのお話です。15分ほどで読める短編ですの

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        記事

          アルバイトでの学び

          しばらく本業がお休みなので、知り合いの焼き鳥屋でアルバイトを始めた。 年末年始が人手不足ということで、少しの間の助っ人。 40代半ばにもなって、アルバイト。 色々と発見がある。 今までも分かっていたつもりだったけど 「教えられる立場」になって改めて相手の気持ちを考えるきっかけができた。 フリーランスなので直属の部下というのはいないんだけど、チームで働く時に役立ちそう。 例えば.... ①誰かに時間を管理される感覚が久しぶりすぎて、最初はストレスだったけど、だんだんとペー

          アルバイトでの学び

          #1 燃えた 

          2022年8月、新型コロナウィルスに感染して自宅療養をしていた時に、プロデューサーから1通のメールが転送されてきた。 2018年3月から撮影・編集していたドキュメンタリー作品の先方から「編集監督を変えてほしい」という内容だった。編集監督?はじめて聞く単語。 理由は色々あるが「信頼関係を築くことができなかった」ということ。うわっ。と思った。「そうか、それならもっと早く言ってくれたらよかったのに。こんなに長い時間、信頼できない人と一緒に過ごして苦しかっただろうな」からの、 「なん

          #1 燃えた 

          17歳の悩み

          こんにちは。 伊豆にいます。鳥の声が心地いいです。 先月の撮影で出会った17歳の男の子Bくんの話。 ボランティアエキストラさんとして撮影に参加してくれてたのに、 途中でひとり輪から外れてボーッと遠くを見ている。 近づいて声をかけるも、リアクションが薄い。 「体調わるいですか?」 「・・・・、いえ別に」 「疲れちゃった?」 「・・・まー、、、はい」 「そしたら少し休みましょうか。座ってていいよ」 「・・はい・・」 そのまま頭を抱えて固まってしまった。 色々聞いても本人も辛い

          17歳の悩み

          車の中で

          少し前、300人越えのボランティアエキストラさんと早朝から晩までワーワー言いながらの撮影をしていた。私はエキストラ担当応援。 東京から2時間ほどの場所。 わざわざ遠方から自車で参加してくれた方の車が駐車場に並ぶ。 交通費もなし、出演料もなしのボランティアエキストラさんたちだ。 エキストラをボランティアで集めることに関しては思うところあるけど、集まってくれる方には1日楽しんでほしいし、最後まで気持ちよく参加してほしい。 体調不良を除いて、飽きちゃったりで途中離脱する方がいる