ライヤーかロイヤーか

ライヤーかロイヤーか

  弁護士 岡本 哲

 ライヤー・ライヤーは2002年にDVDが発売されたジム・キャリー主演のコメディ映画である。 ウソと詭弁を振り回して世渡りしてきた、C調な弁護士キャリー。ところが息子の神頼みにより、1日だけウソがつけなくなってしまう。出世を左右する法廷で、もだえ苦しむキャリーの全身演技が爆笑を誘う。 一方、親子の絆のパートもしっとり見せ、その多芸ぶりが光る。裁判で勝つためには、白も黒に言いくるめるロイヤー(弁護士)は、ライヤー(ウソつき)とそう変わらないというシニカルな視点は、訴訟社会アメリカならではだ、という映画。

 岡山県出身のお笑い哲学者土屋賢二先生のブログがあり、筆者は岡山出身の弁護士です、先生の本もそろえて買っています、と書き込んだことがある。土屋先生はかねてから岡山県での自著の売れ行きが自らが思うほどのものではないことを憂えておられ、岡山県人は尊敬する先輩の著書を買わない傾向があると分析されていた。そこて、筆者の書き込みに対して、本を買ったのなら尊敬する先輩の本を買わない岡山県人ということに反する、でロイヤーではなくライヤーだとコメントされました。わたしはライヤーではくロイヤーです、たしかに岡山県人は尊敬する先輩の本は買わない傾向がありますが、そうでない場合は買います、と答えました。なお、土屋先生は年齢的にはまちがいなく先輩です。


問題 このエッセイの著者は土屋先生を尊敬しているか。

このあとの記載はありません。なげ銭方式です。

  

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