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ピクミン4の感想 間違いなく良作!ただし初心者向けの調整がちょっと辛い

(なるべく)ネタバレなし版

ピクミン、最高ですよね。
あの青い謎の星(どうみても地球)、原生生物、そしてピクミン…
生き物の持つ逞しさと不思議さ、生々しさが詰まったあの世界観に惚れ込んで、無印の頃から大ファンです。
当然ピクミン4を発売初日から購入し、本日無事新エンドを見ることができたのでつらつらと感想を書こうと思います。

総評: シリーズ屈指の最高傑作。ただしヘビーユーザーとしては不満点もある

ピクミン1ではあの独自のシステムと世界観の確立・シビアな難易度設定によるハラハラした楽しさ、2では地下や原生生物、お宝などの圧倒的ボリューム感、3ではシステムの要であるマルチタスクゲーしての洗練と進化を見せてくれました。
ではピクミン4はどうだったのかというと、過去作全部のいいとこどりをして、全体のバランスやサポートをビギナー向けに丁寧に調整された作品でした。

とにかくボリューム満点

真エンドクリアまでの私の総合プレイ時間です。
割とサクサク進める方なので、通常のプレイであれば50~60時間は遊べるのではないでしょうか?
前作のピクミン3ではストーリーモードのボリュームが少なくてしょんぼりしたものです。他の方のレビューを見る感じ多くの人が同じように感じたみたいですね。
今作は打って変わって、原生生物もお宝の数も豊富で、あの大好きな2の正統進化版のようでとてもテンションが上がりました。

また、即死系の罠が減っていたりオートエイムがついていたりと、初心者に寄り添ったゲームデザイン調整がなされている印象です。
3的なタイムアタック系の遊びコンテンツも用意されており、1のオマージュのようなコンテンツも用意されています。ピクミンの集大成といっていいでしょう。

ただ、この初心者向けの調整というのが私のような長年のファンにとってはプレイの爽快さを奪っている節もあります。
この進化は幅広い層に遊ぶことを狙ったゲームとしては正解だと思うので、
「そんなにマジにやってどうするのよ」という声がどこかから聴こえてくる気がします。

オッチンを筆頭にとにかく犬、犬、犬尽くしです。
こんなに犬推しなゲームだったっけ?と戸惑いつつも、犬が好きなら嬉しい犬要素がたくさんです。
ぜひ、隠れ犬ポイントを探してみてください。私もまだ見落としている所がありそうで怯えています。




ネタバレあり版


みてください、このステージ数!
6ステージあります。
今作から追加された夜のステージことタワーディフェンス編も同じ数だけありますし、オリマーの遭難記やダンドリバトル・ダンドリチャレンジなどコンテンツ盛り盛りのマシマシです。

特にダンドリチャレンジはかなり好きなコンテンツで、全プラチナ取るまで毎日コツコツ練習していくつもり満々です。

地下では2のオマージュを思わせるステージ名やBGMでグッときました。
1のみんなのトラウマドドロ・2のみんなのトラウマアメボウズと、過去作の人気原生生物が目白押しで嬉しいです。

アメボウズちゃん
ドドロちゃん

あと個人的にびっくりしたのがドドロの図鑑解説です。
長年の謎だったドドロの正体が孵化に失敗したミウリンだと確定しました。
ミウリン自体が結構謎な生き物なので、個人的にはこいつら一体なんなん?感が寧ろ強まりました。

余談ですがお宝・原生生物図鑑の解説が三人もついてて嬉しいポイント、とは言いつつ正直一人目の解説がはまらなかったので、オリマーとルーイだけで解説いいかな?という気はしました。
ピクミン2のドルフィン初号機風なんですが、テキストがパンチが足りないというかセンスが古いというか。
あまり本編に絡まないキャラが解説を書いているという設定なので、キャラに愛着が持てなかったというのもありそうです。

ババに会えるといいね、ルーイ

難易度

優しくもあり、かつ難しくもある設定です。(なにいってるの?)
今作の巻き戻し機能のおかげで、すごく難しいステージだけどストレスなく遊べるといういい体験ができました。
以前のピクミンではリセットボタン壊れるんじゃないか?っていうくらい押してました。その辺ストレスふりーでやりやすくなりました。
なので難易度を上げても良いと言うわけです(?)

正直前半の方は拍子抜けな難易度で、「ピクミン3の再来か?」と不安になっていたんですが、後半は歯ごたえある場面が続きました。ラストステージの王の穴はめちゃめちゃ楽しかったです。

本当に怖いチャッピー

犬要素

出てくるキャラクターの名前がみんな犬種になってます。
一見そうでなさそうなのも並び替えると…って具合です。
「ワワチ」って 「チワワ」だと露骨すぎるから並び替えたんでしょうけど「ワワチ」って
お宝として手に入るジグゾーパズルも犬の写真でしたし、一番星の隠れ家に犬の写真立てがあったり。
オッチンとモスも大活躍でしたね。
オッチンに乗ることでピクミンの列が纏まるので、これでゲームの難易度が格段に下がった気がします。
突進も強力だし、最終的にはピクミン100匹分の力で物を運べるので、超名犬です。
ラスボスのでかい犬の図鑑を読むと、オッチンとモスの祖先っぽいことが書いてありました。あの世界の生き物はどうして星を跨いで同じような進化を遂げているのか、興味が尽きないです。

ダンドリ

ピクミンのあのせっせと効率良くマルチタスクやる感じ、他に似たようなゲームがなくてなんと呼んでいいのか??と思っていたんですが、今作で固有名詞をつけてくれました。ダンドリ…ダンドリ…
地味に助かります。命名は大事ですね。

不満要素

総合的には大満足ですが、細かいところでの不満もありました。

オートエイムやめて

オートエイムやめて!!!

今作からターゲットに自動で照準がつくようになりました(オートエイム)
これが、とても、鬱陶しいです。
慣れたプレイヤーだと、「敵の移動を予測して投げる」「被りにくい位置に投げる」とかしたくなるんですが、オートエイムがそれを悉く邪魔します。
初心者向けの改善の一つだと思うんですが、OFFにできるようにしてほしかったです。今作ダントツで一番の不満点です。好きな場所に投げさせて!!

投げ数の自動補完やめて
もう一つの初心者向け改善ポイント。
重さ3に対してピクミン投げを連打していると、3ピッタリで自動で止まります。これも鬱陶しい。「今は余ってるから多めに配置したい」って時に謎に時間食われてもやもやします。

イベントシーンのテンポが気になる

今作から登場キャラも多く、ゲームのシーケンスも細かく分かれています。
各キャラのメッセージやアニメーション、シーン描画がすごく丁寧でとてもいいのですが、これが逆に仇となっていて、固定シーンが多く一日のテンポが悪く感じます。
特に普段通りだったら飛ばすとか、一気に飛ばせるようになってるともっと体験いいのかな〜なんて思いました。

お宝と原生生物のかさまし感とチャレンジのなさ

お宝の数はめちゃめちゃ多いんですが、色違いやジグソーパズル、前作からそのままのモデルや微妙に色やデザイン、サイズが違うだけのモデルなど、お宝のワクワク感が若干損なわれている感があります。ボリュームを出すための戦略だと思うんですが、個人的には多少ボリュームを犠牲にしても、2のように一つ一つのお宝がキラキラと心踊るような物であってほしい、とわがままな気持ちになります。
これは原生生物も同じで、ボス級のキャラはシリーズの既存キャラであることが多かったり、単なるサイズ違いが多いです。
一番心躍ったのはダマグモインフェルノですね。あんな感じの新しい「なにそれ!?」って感じのボスが出てくるワクワク感がもっと欲しかったです。

ここまで書いていて気づいたんですが、自分が本当に欲しいのは「ピクミンの世界観とシステムを踏襲した超むずい別ゲー」なのかもしれません。


明日からは原生生物の解説をまた一から読み込んで過ごそうと思います。



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