上肢麻痺への介入において感じていること
こんにちわ。
少しずつ、3学会呼吸療法認定士試験に向けて勉強をしておりますが、今までの臨床経験の中で、呼吸器疾患に対する介入が乏しいこと、呼吸領域の勉強を怠っていたことがあり…
苦戦してますwww
もし、この記事を見ている方が3学会呼吸療法認定士を取得されている方で勉強方法や理解しておいた方がよいポイントなどアドバイス下さる方がいたら、めちゃくちゃ嬉しいです♪お待ちしています!
本題に入っていきますね。
私は作業療法士となり10年が経ちました…。
その中で、作業療法士になって【間もない時】と【現在】では上肢介入に対する介入や考え方が変化していると感じてますので、今回は上肢介入についてのお話しをしていきます。
―—————————————————
上肢麻痺への介入の動向
―—————————————————
過去の歴史を調べてみると…
【1970-1980年代】
ボバース・コンセプトを主流とした神経筋促通手技が多く用いられることが多かった時代
【1990年代】
課題指向型アプローチが台頭し始めた時代
と言われているようです。
―—————————————————
個人的に肌感として感じていること
―—————————————————
【2010-2015年】
上肢麻痺への介入には何か一つの手法・手技を行うことが上肢麻痺回復の近道だと感じ、何らかの"神経筋促通手技"を学ぶこと・提供することが必要であると感じた。なぜなら周りには…
●川平法-促通反復療法-
●ボバース・コンセプト‐活動分析アプローチ‐
を意欲的に学ぶ療法士がいて、自分自身も学ぶ機会が増えた。
そして、私は一つの神経筋促通手技を提供さえしていてれば、上肢麻痺は回復すると思い込んでいました…(反省)。
何より、川平法-促通反復療法-がNHKで取り上げられた後、患者様や患者家族様から「川平法-促通反復療法-は受けられるか?」という電話が病院に多くかかるなど、多くの療法士や患者様・ご家族様が上肢麻痺=川平法-促通反復療法-というイメージが多くあったのではないかと感じます。
そして、私自身もそのように捉えていた為…
機能が回復する(すれば)=生活で麻痺手を使用する
と思っていました。
【2016-現在】
ある頃から、機能回復していく…けど生活での麻痺手の使用にはつながらないという症例さまを担当することが多くありました。その頃から…
課題指向型アプローチを療法の構成要素として含んでいる
・CI療法
自己組織化理論という運動・発達の理論をベースに創発された
・BiNI Approch- 自己組織化アプローチ-
を学ぶようになりました。
そんな中で私個人としては、一つの手法・手技には限界がある。と強く感じ、過去に学ばせて頂いた…
●川平法-促通反復療法-
●ボバース・コンセプト‐活動分析アプローチ‐
●CI療法
●BiNI Approch
を対象者さまの状況や時期、それぞれの療法がもつ強み考慮し、介入方法を提案させて頂くことが増えてきたように感じています。
しかし、現状…
周囲の療法士さんは一つの手法・手技にこだわってしまう方も多いように感じますし、自分自身もそのようにならないように様々な事を継続的に学んでいく必要があると感じています。
【今後】
今後は、様々な手法・手技の適応を見極めて、混在・複合させた介入方法が求められるようになってくると感じています(もしくはすでになっている)。
なぜかというと、ここ1年の学術誌「作業療法」に掲載されている論文などにおいても様々な介入方法を複合的に提供した報告が増えてきています。よければ、一度見て頂けたらと思います。
加えて、ロボット療法などの効果なども示されたり、加算が取得できるようになってきていることを鑑みると、対象者さまの疾患や発症部位、時期など様々なことを考慮した中でかつ…
・療法士が直接関わることでしか行えないこと
・療法士が関わらない時間で行えること
・ロボット療法や電気刺激療法などの強みを捉え、利用すること
・様々な手法・手技の強みを理解し、適切な時期に提案すること
を考えながら介入する事も重要となると自分自身感じています。
今回の記事は雑談みたいなお話しになってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後、実際に私が現在担当している重度麻痺を呈された方に対して、どのように考えて、どのように様々な手法・手技を複合しているかなども事例報告のような形でお伝えできたらと思いますので、日にちが決まり次第お伝えさせて頂きます。
では、また。
作業療法士 平松裕也