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東海亮樹、そして本プロジェクトについて

2017年に48歳で旅立った東海亮樹(Tokai, Ryoju)は通信社の記者を生業とし、2008年、東京深川(江東区)にブックカフェとイベントスペースの店「そら庵」をオープンしたのをきっかけに、地域フリーペーパー「かわら版 深川福々」の編集長を務め、自主映画『小名木川物語』のプロデューサーとして製作のすべてのプロセスに携わるなど、まさに八面六臂の働きをし、人生を駆け抜けていきました。

記者として長年、新聞のための記事を執筆してきましたが、SNS、主にfacebookにおいて、友人限定の膨大な投稿を残しました。それは時に論考だったり、エッセイだったり、小話だったり。

このプロジェクトを立ち上げたのは、故人の生きた証を残したいという思いが元にありますが、彼の書いたものがとにかく「面白い」からです。面白くて、友人知人の枠を超えた多くの人に届く言葉だと思ったので、オープンな場で文章を公開することにしました。

どう面白いかは、ぜひご一読ください。
最初にアップするいくつかの投稿は、長いものと短いもの、そして「ジャンル」が異なるものを選んでいます。

面白いだけで十分だと思いますが、あえてもう一つ付け加えると、彼の言葉には、時間の経過によって古びない何かがあります。かなり前の、時事的なテーマであっても、彼のものの見方や縦横無尽な思考、ちょっとした言葉に思わず引き込まれてしまうことでしょう。絡まり合ったものが解きほぐされていくような、モヤモヤしていたことに光が差してくるような快さを感じていただけるかもしれません。

東海亮樹は残念ながら著書を残していません。
しかし、朝日新聞デジタルの「論座アーカイブ」に現在も書評が掲載されています。会員でなくても無料で読めます。名前で検索してみてください。
https://webronza.asahi.com/

この書評について。彼は編集者や新聞記者、出版関係者による「神保町の匠」のメンバーでしたが、2014年頃に三省堂書店と論座(WEBRONZA)のコラボ企画が始まるにあたって「匠」の方々が書評を担当することになり、筆者の一人としてお声がけいただいたようです。

ある方に評されましたが、「難しいことをわかりやすく書く」彼の特質がよく表れていると思います。しかし彼の魅力は、思いのままに書き連ねたSNSの文章に満ちあふれています。

本プロジェクトには、東海亮樹を知る複数の人間が携わっています。
今後は月に5本ほどアップする予定です。
思い出したときにまた訪れていただけたら嬉しいです。

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