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在住者だしヘルシンキのクリスマス豆知識を書いてみるよ

皆さん、メリークリスマス。


フィンランドに来ている留学生は「フィンランドではこういうのをクリスマスに食べるみたいです!」と日記を投稿してそうですね。

仕事や結婚で住むことになった人は「家族でのんびり過ごしてます」とnoteに書いてそうです。


フィンランドのクリスマスに関しては多くの記事が既に世に出ていることでしょう。そしてその大半がキラキラしている!

クリスマスタルトについて書いてる人は本当に多いなと感じてます



ということで今日は逆にあまりキラキラしてない在住者ならではの豆知識情報をつらつらと書いてみます。

少し現実的な内容が含まれます。
でも旅行を考えてる人とかにはちょっと役立つかもしれません。たぶん。






クリスマスイブは厳密に言うと"祝日"ではない

勘違いしてる人も多いかもしれないこのトピックから。

フィンランドではクリスマスイブは多くの会社がお休みです。
お店も午前中だけ開けていて午後は閉めるパターンがとても多いです。


そのためクリスマスイブもクリスマスと同じように扱われますが厳密に言うと"普通の日"なんです。

Jouluaatto ei ole virallinen almanakkaan merkitty pyhäpäivä, jos päivä ei osu sunnuntaille.

クリスマスイブは(日曜日である場合を除き)暦上の正式な祝日ではない。

JouluaattoのWikipediaより


ちなみに夏至(Juhannus)の前日も休みになるパターンが多いですが、これもクリスマスと同様、正式な祝日はでありません。




クリスマスの買い出し日に気を付けよう

クリスマスと言えばプレゼントや食材など、何かと買うものが多くなる時期ですね。ただこれに関してはちょっと注意が必要です。


クリスマスプレゼントは早めに買っておくのがベストです。
クリスマスの直前ともなると日本と同様、どこも混雑します。

12月初旬からは各所でクリスマスマーケットが開くので何を買うか迷ってる人は開始と同時に行ってみるのがいいかもしれません。

Vanhan Joulutori

クリスマスマーケットと言えばヘルシンキ大聖堂前で行われるTuomaan markkinatが有名です。でも個人的にはVanha Ylioppilastaloで行われる Vanhan Joulutoriの方が好きです。

室内で暖かいのとハンドメイド作家の方達が多く出店しているのでおすすめです。ただ他のに比べ開催時期は少し短めなので注意してください。


ちなみに2023年にはプレゼント用にここで蜂蜜やニンニクのハーブオイル漬け、手編みの毛糸帽やガラスのチャームなんかを買った記憶があります。

2024年はどうしたのかって?仕事でトラブルがあって時間が取れなかったよ。




食材の買い出し日について

なお食材に関しては日持ちするものは事前に買うようにしておきましょう。少なくとも22日以前に済ませておくのが良いです。

じゃがいもは冷暗所に置いておけば日持ちしますね


クリスマスの買い物で一番混雑するのが23日です。
本当にありえないくらい混みますマジで。

予定がどうしても合わず、23日にハカニエミマーケットホールに行ったことが一回だけあります。トータルで4時間以上待ちました。疲れた。

ワインなど、店員さんと相談しながら買うようなものは混む時期の前に行くこと!



豪勢な食事を予定している方は22日以前、または24日の朝一番に買い物に行くのがおすすめです。

激混みポイントその1:ハカニエミマーケットホール


24日は会社のほとんどは休みですが、お店は午前中まで開いています。
ただし10時や11時といった昼前の時間には売り切れてしまうところもあるので、絶対買いたいものがある際は朝一番に行くようにしましょう。

可能ならば事前に予約をしておくこと。
予約を受け付けてないなら開店ダッシュで。

激混みポイントその2:デパ地下のフードマーケットHerkku


クリスマスは特に鮮魚売り場やチーズ売り場が混みます
魚はともかくチーズは冷蔵保存が容易なので、事前に買っておくのもありですね。

12月はとにかく前もって行動すると時間や労力の節約に繋がります。




24日はクリスマス商品が既にセール価格になっていることも

24日に買い出しに行くもう一つのおすすめ理由がこちら。


フィンランドではクリスマスの準備は23日までに済ませ、24日からは帰省先かコテージでゆっくりするのが一般的です。


そのため各店舗は客足が衰えがちになるため、24日以降は在庫を処分しようとします。早ければ24日からセールを始めるお店もあります。

セール開始時期や割引率はお店や年によって大きく左右されます。
また主にセールになるのはスーパーで売ってる普通の既製品です。デパ地下などで取り扱っている高級食材はセールにはなりにくいかも。

セール対象の代表格



なおセール対象品の中で一番人気があるのがチョコレートでしょうか。

クリスマスプレゼントとしても人気が高いです


これもK-Citymarket(大きいKのスーパー)などが50%オフなんかのセールを行います。早ければ24日の開店時からやる年もあります。


そのためチョコレートのセール会場は戦いの場になることがあります。
「24日の買い物は空いているから快適」の例外とも言えます。

フィンランド人は本当にFazerが好きだね

仮に朝の7時からスタートしたとすると、9時ごろには戦況は落ち着いていると思います。なので普通のスーパーに行って普通の買い物をする場合は昼前頃に行くとのんびりできるかもしれません。

ただチョコレートの棚は空っぽでしょうが。




クリスマスセール品のおまけ話

セールになっていると多く商品を買い込む人がいます。
シーズン中に食べきれないほど買う人もいて、その多くは冷凍しておくようですね。


ちなみに現職場の上司がその被害者です。

私「Lanttulaatikkoはクリスマスイブにセールになってたりするよね。」
上司「それ聞くとさ・・昔、親が食べきれないほど買い込んで大量に冷凍保存していたのを思い出す。」

Lanttulaatikko(ルタバガのキャセロール)

上司「冬に食べきれないから、6月の夏至の時に出てくるんだよ。」
私「は?」



いや、だめだろ。完全にアウト。事案。

お巡りさん、こっちです!事件です!



え?ピンと来ないって?
日本に例えるとこんな感じですよ。

「正月のおせちが安かったから大量に買って冷凍保存し、お盆に食べる

8月にこれ食べたい人います?




クリスマスは交通手段が限られる

さて話を変えて少し真面目な話をします。

旅行者でクリスマスに移動を予定している人は気を付けてくださいね。


ヘルシンキを中心にした首都圏の交通、HSL管轄のバスや路面電車はクリスマスになると本数が減ります。

特にクリスマス当日、25日の午前は本当に何も動きません路線によっては本数が0です。お店やレストランだけでなく交通網もストップです。



そのためクリスマスに観光客が行かないようなマニアックな所に行く予定がある、またはAirbnb(民泊)で街の中心地から少し離れたところに滞在する予定といった方は気を付けましょう。

詳細を以下にまとめます。




クリスマスイブ(24日)はまだ大体動いている

24日の午前中であれば比較的通常と同じ程度には稼働してます。スケジュールは大体日曜日と同じです。

ただ昼過ぎあたりから大抵のお店は閉まってしまいます。電車やバスは引き続き動いてはいますが本数は減るかもしれません。




クリスマス当日(25日)はほぼ昼前までストップ

具体例を出すと分かりやすいので出してみます。


例えば、マリメッコのアウトレットと本社があるヘルットニエミ駅の近くに民泊で滞在する予定の旅行者がいたとしましょう。

25日の朝にヘルシンキ中央駅へ移動する予定がある場合どうなるでしょう。


2024年の場合はこうなります。

つまり夜中の2時前から昼前の10時半ごろまで全て止まります。
この時間帯に移動しなければならない場合はタクシー移動になります


ただタクシーで移動する際はちょっと気を付けてくださいね。

アプリで依頼する値段変動型のタクシーだと、クリスマスは普段の倍近い値段を提示してくることもありえます。

「クリスマスだから電車無くて困ってるでしょ?」
通常は良心的な価格設定をしていますが、特別な日にはこのように値段を上げてきます。もちろんこれらのサービスは乗る前に値段が提示されるものなので事前回避は容易です。でも通常時より高い値段を払わなければならないこともありえるので気を付けましょう。

特別な日に利用する際、価格が固定型(時間と距離の値段が固定)の安心できるタクシーサービスを利用する方がいいかもしれません。
その際はTaksi Helsinki、またはFixuTaxiがおすすめです。

ご参考までに。


TAKSI HELSINKIは一応公式サイトで値段と所要時間が調べられます。
状況により多少変動があるものの、参考程度に見てみるのはありでしょう。



なお観光客や多くの人が利用するであろう路線はもう少し早くから運行が始まります。例えば空港とヘルシンキ中央駅間の路線。

2024年12月25日は夜中の3時半頃が最終、朝の7時半まで止まるようですが一応朝から電車で移動できます。

ただこの経路は平日であれば早朝の4時や5時でも動いている路線です。
そう考えると本数は少ないですね。普段よりは運航間隔が長いのでタイトスケジュールな人は気を付けましょう




聖ステファノの日(26日)は日曜日のスケジュール

26日、フィンランド語でTapaninpäiväと呼ばれる日は日曜日と同じスケジュールで通常通り動いてます。

祝日なので会社はお休み、レストランも引き続きこの日まで休むところも多いでしょう。




逆に本数が増えるものもある

クリスマスにやることと言えばお墓参りです。
フィンランドでのクリスマスは家族でのんびり過ごすものなので、日本の年末年始に相当します。そう考えると墓参りも自然に聞こえますね。

そのため墓参りの人向けにクリスマスイブは一部路線でバスの本数などが増えたりします。




フィンランドの伝統的なクリスマス料理の紹介のようなキラキラ記事とはちょっと程遠い内容でしたがどうだったでしょうか。


みなさん、よいクリスマスを。

※思いつくまま短時間で書きなぐった記事なので、間違ったことを書いてたらこっそり直します。許して。