フィンランドの春ってこんなもんだ
フィンランドでも春らしい気候の日が続くようになってきました。
先週は結構な寒さだったので外に出る人も増えてきたように思えます。
昔に書いた記事「春の楽しみを購入する」で、同僚二人の春の感じ方を紹介しました。しかしどこに春を感じるかの自分の意見は書きませんでした。
なぜかって、そりゃあ夢のない内容になるからですよ。
ただ今日は気持ちがささくれ立っているため(理由は後述)ネタ記事を書きたい気分です。なので自分流フィンランド春の感じ方3種を書いてみます。
食事中にこの記事を読んでいる人は要注意です。
春を感じるときその1:渡り鳥が来る
映画「かもめ食堂」のイメージもあり、フィンランドの渡り鳥と言えばカモメを思いつく方も多いのではないでしょうか。
ちなみに自分が好きなカモメはNaurulokkiです。顔が黒いのが特徴。
カモメはまだいいです。食べ物を華麗に盗んでいきますがカワイイほうです。嫌いと言うよりはどちらかというと好きです。
そんなことより奴らが来ると「今年もそんな季節か・・」となります。
カオジロガン(Valkoposkihanhi)です。
こいつらの厄介なところは色々ありますが、とりあえず五月蠅い。
そしてその辺に糞をまき散らし、芝生に気軽に寝っ転がれなくなります。
暖かくなってきてピクニックしようと芝生の公園に向かったら団体さんがいる。それはそれはテンションがだだ下がりってものです。
というのも団体ご一行周辺は糞が多く、ピクニックマット無しではまともに座れないのです。(正直マットあっても嫌ですが)
最近はいい芝生エリアを見つけにくいので、水辺の岩場に座ってピクニックするようにしています。
ちなみに子育てシーズンに雛鳥に近づくと、母鳥がすごい勢いで威嚇してくるので気を付けてください。ケガをすることはないと思いますが、慣れてないとビックリしてしまうかもしれません。
大きさも見た感じガチョウと同じくらいなので迫力があります。
そんなこんなでこの鳥、フィンランド人からは嫌われているように見受けられます。この鳥が好きと言うフィンランド人をあまり見かけません。もちろん探せばいるのかもしれませんが・・・いや、いるのか?
渡り鳥なので秋になるとフィンランドから去っていきます。
そのたびに毎年思わずにはいられません。
「もう来なくていいからな」
春を感じるときその2:道がうんこ臭くなる
汚い話題が続いて大変申し訳ない。
フィンランドではバスや電車内でも頻繁に犬を見かけることが多いと思います。そのため犬を飼っている人が多い印象を受けますね。
そんなフィンランド、フランスのパリほどではないにしても飼い主が犬の落とし物を拾わないことはよくあります。ネット上でも昔から話題によくあがります。
冬は氷点下になり雪が多く積もるフィンランド。
犬の落とし物は冬の間冷凍保存されますが、春になったら当然雪は解け、それと同時に落とし物も・・そういうことになります。
今まで貯めたものが解凍され臭いが解放されるんですよ。
春が来たなと感じずにはいられない臭い。
春を感じるときその3:花粉症
みなさんHEINIXというアレルギー薬をご存じでしょうか。
花粉症のシーズンが始まると各ショッピングモールで広告の歌が流れます。
この歌が流れると春が感じられます。しかし耳に残るメロディーと言うか・・正直何回も聞きたくはなりません。
聞くと少しイラっとしてしまいます。なんででしょう。Heinix ei helpota oloani だから?それとも歌が明るすぎる?
HEINIXは薬局で誰でも買えることからも伺えるよう、アレルギー薬としては弱い部類です。しっかりと効く薬が欲しい人は医者の処方箋が必要です。
花粉症シーズン
年や場所によって変わるものの、フィンランドでは大体3月末から8月上旬くらいまで花粉症の季節です。
ちなみに花粉はフィンランド語で Siitepöly と言います。
花粉症はその土地に数年住んでないと発症しないものです。
ですので1年や2年といった短い期間の留学、ワーホリや旅行者の方は気にする必要はないと言えます。心配ご無用。
逆に永住予定者は覚悟しておきましょう。
花粉飛散情報
花粉飛散情報は日本と同じく天気予報のサイトに掲載されていることがほとんどです。
自分はKoivu(白樺)アレルギーのため、まさに今日27日朝の寝起き一番にくしゃみ3連続を決めたところです。感じるぞ・・予報を見るまでもない。
ちなみに今日やさぐれていたのは花粉のせいです。目が痒くて目が覚めました。※記事を書いている今は薬でだいぶ落ち着きましたが。
小話
コロナが起きる前、フィンランドではマスクを着けている人は歯医者や歯科衛生士くらいでした。つまりコロナ前に見かけたことはほぼありません。
もし着けようものなら怪奇の目で見られていたかもしれません。
そんなコロナ渦を経て、落ち着いた今現在もまだマスクをつけて電車に乗っている人をたまに見かけます。マスクをつけることが当たり前だったことから抵抗がなくなったのでしょうか。
そのため今は花粉症が辛い日にマスクを着けても変な目で見られないようになりました。ありがとうコロナ。
おまけ:夏の感じ方
春の感じ方がこうなら夏はどうなんだと思う方もいるかもしれません。
なのでおまけで夏を感じるエピソードを1つ。
夏、週末朝に繁華街を通ると大体誰か酔いつぶれて寝ています。
「外で寝ても凍死の危険がない時期が来たなー」と夏を感じます。週末の朝、嘔吐物はそこかしこにあるので踏まないように注意だ!
酔いつぶれている人は大体警察官に起こされるか、起きなかった場合は回収されていきます。ちなみに回収先はPutkaと呼ばれる警察の留置施設です。
フィンランド式ドナドナ。
泥酔して起きたらこの中にいた、と言うのは笑えないのでお酒の飲みすぎには注意しましょう。
フィンランドって素敵でおしゃれ!と言う方は多いですがこういった面もあるんですよっていう記事でした。リアルな話は夢を壊してしまいそうです。
それも含めてしょうがないなと思いながら私は楽しく住んでいます。