フィンランドの大統領選は2回投票してコーヒーを飲む
フィンランドの大統領選挙が近くなってきましたね。職場でもこの話題がちょこちょこ出てきます。
さてフィンランドの大統領選挙は計二回行われる時があります。二回投票制と呼ばれるものです。有名なのはフランス大統領選ですが同じ形式です。
二回投票制とは
1回目の選挙で50%以上の支持を集めた候補者がいない場合は上位2名による再選挙、つまり2回戦目に突入します。
そこで一騎打ちとなり過半数の票を獲得したほうが次期大統領となります。
2024年の一回戦目は接戦の予感
ヘルシンキ新聞社の調査によると今回は上位3名の接戦となりそうです。
少なくとも過半数を獲得する候補者が出る可能性は低そうなので2回戦目に持ち越されることが予想されます。
フィンランド選挙の歴史
直近の選挙結果
現在の大統領サウリ ニーニスト(Sauli Niinistö)の選挙結果履歴を見てみましょう。彼は前回の2018年大統領選では過半数の票数62,7%を取得したため選挙は1回しか行われませんでした。彼の人気度が伺えます。
過去はアメリカと同じ制度で大統領選挙を行っていた
1994年から現在にかけては直接選挙で候補者を選んでいます。
それ以前の大統領選、1919年から1987年にかけてはアメリカ同様の間接選挙を採用していました。
1987年までは間接、1994年から直接・・。となると間に一期空いてますね。
ちょうどその境目となる1988年の大統領選挙、間接選挙と直接選挙の両方を合わせてハイブリッド選挙なるもので大統領を選んでいました。
マウノ・コイヴィスト(Mauno Henrik Koivisto)が当選して2期目の大統領を務めたときの選挙がそれに当たります。
(解説すると長くなりそうなので今回はこの辺で。)
選挙に行ったらコーヒーを飲むフィンランド人
Vaalikahvi という単語を聞いたことがあるでしょうか。
直訳すると選挙コーヒー。選挙に行って投票した後カフェに行ってコーヒーを飲む習慣がフィンランドにはあります。
この習慣はとても長く続いているようです。特に年配の方はこの習慣を欠かしません。
フィンランドのカフェでは選挙日の日曜日はいつもより多くPulla(プッラ)を用意するとか。お年寄りが多く住むエリアではカフェが忙しくなりそうです。
結局最後はコーヒーで〆る。コーヒー大好きな国民性は伊達ではありませんね。