見出し画像

吹けば飛ぶよな行政書士法人の作り方

今年、事務所を法人成りしました。売上が何十倍も上がったとかではないんですが、お取引先にわりと大きな法人が多くなってきたこともあり、やはりいつまでも個人事業主でいるのは望ましくないというのが一番の理由です。

「うちも行政書士さん含めていろんな士業を頼むことあるけど、個人事業主だと”この先生が倒れたらうちの依頼どうなるんだろう”みたいなことはやっぱり思う」という声は何度も聞きました。

万一の際は、復委任のような形でケアすることはもちろんできるわけですが、依頼者側からすると、別の事業主への依頼になる感覚はなかなか払拭できないようです。

他にも理由はいくつかありますが、一つ一つはここでは述べません。

「法人化して何になるんです?w」みたいなことも同業の知り合いから訊かれましたが、他人からどう見えるか、みたいなことを気にして進路を決めることほどバカバカしいことはないので、「法人だとお金借りやすくなるんですよwww」みたいに適当に答えてお茶を濁しています。

真面目に答えなければいけない局面では、「法人としては極めて小さいマイクロ法人ではありますが、今の事務所をもう少し成長させるためには、ここで一回膝を曲げ腰を落としておこうと思った」と答えています。

将棋は成ると「金」の働きになるけれど

「吹けば飛ぶよな」といえば村田英雄「王将」の世界ですが、産まれる前の歌なので聴いたことはあまりありません。でも将棋は好き。将棋では、自分の駒が相手の陣地内に入る=成ると出世します。働きが強くなるわけです。歩兵のような最弱の駒でも、強力な金将と同じ働きになれます。大出世です。

行政書士はそういうことはありません。個人事業主が法人成りしたからといってすぐに出世を意味することはありません。むしろ不自由になる側面もあります。将棋と同じなのは「吹けば飛ぶよな」のところだけですね。

ところで、行政書士法人の設立にはどういう手順が必要か。法人の設立登記は行政書士ではなく司法書士の業務ですが、自分の法人なら本人申請なので登記もできます。(実際にやるかどうかはその人次第ですが。)

いずれにしても、株式会社とは仕組みがかなり異なります。あまり参考になる資料が無く(日行連の手引きだけではちょっと心もとないです)、迷うことも多かったので、行政書士法人を作ろう、法人成りをしようという方には参考になるかもしれないということで、この記事を書いてみます。

ひよこの8分の1の市場

「情報」を売る時には、市場は大きい方がいいのは間違いないです。行政書士なら未開業向けでしょう。毎年2,500人くらい新規登録しているようです。受験生向けなら毎年5万人ですからさらに市場は大きい。

それに比べて法人はというと、行政書士法人は1人法人の設立が可能になってからは年に300件くらいの登録です。新規登録者の8分の1くらいの大きさですね。それに、法人を設立しようという人は自分で調べる能力もあるでしょう。

要するに、ひよこではなく、成鳥の中のごくごく一部が対象というニッチなNoteということになります。

あ、僕ブレンドで

でも、いろいろ調べるのが大変だったので有料記事です。行政書士法人に限らず、法人成りをお考えの方にとっては、参考になる部分があると思います。法人化を考えた時に、そういった話を喫茶店で聴こうと思ったら、きっと皆さんコーヒーくらいは相手にご馳走されると思います。なので買う方はご祝儀だと思ってください。

銀座や有名ホテルのコーヒーは1杯1,000円以上すると思うんですが、このNoteはその辺の喫茶店基準でもさらにお安くなっています。お得!

ここから先は

11,015字 / 2画像

¥ 300

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?