『百々目鬼』 〜もののけがたりをふりかえる其の二〜
こちらも私が主催した怪談語りのイベントのために書き下ろしたものです。
初演で加納昴流さんに読んでいただいたほか、
山本紗由さんがご自分のイベントでも読んでくださいました。
百々目鬼(どどめき)という妖怪は、
かの鳥山石燕の手がけた江戸時代の妖怪カタログ的書物、
『画図百鬼夜行』に記され、
現時点では同時代にもそれ以前にも他に記載されたものは見当たりません。
私が始めてその姿に出会ったのは、
幼い頃に書店で見た児童向けの妖怪図鑑の中でした。(水木しげる大先生の関わられたあれです