#187 勝利する心

本番やここ一番の時に力を遺憾無く発揮するための思考方法のヒントとして、東洋の叡智、特に坐禅やヨーガの心のあり方からは学ぶことが多い。特に闘争心のもやし方で自分の使命感を感じることや、全てを受け入れるという姿勢は努力を積み重ねるモチベーションの土台に、そして結果を気にせずその一瞬一瞬を真剣に生きることに繋がる思考法だ。2024年は勝負の一年。勝負は心の中で勝って始めて現実になるのだということを東洋の智慧を通して教えてくれる良書。


・氷を溶かして水とする、水に溶かし、全てのものに融合していく

・真剣にやっていれば必ず行き詰まる。それでも一心になってやっていくとひょいっと通じるものだ。通じないのは行き詰まる段階までいく真剣さが足りないということだという教えと共にいただいた。

・万事窮すという言葉があるが本当の勝負はそこから始まるということなのである。

・一芸に秀でるものは百芸に通ず

・眼は横に、鼻が縦にの事実は、たった一人の、たった一度の人生の厳粛さを味わわなければ、ダメです。

・本格的なフォーム修正をしているときには、技の狂いが生じるが、それを乗り越えて進んでいくべきなのである。

・真我に至るために心のヨーガを行じるものは、聴聞、熟考、深い瞑想、悟りというプロセスを経てたどり着くとされている。

・ヨーガは具体的なテーマを持って考えるプロセスを含む。

・犬と同じになるな。一旦吐き出したものも犬は平気でまた口に入れたりする。しかし人間はこんなことをないだろう。自分がやると決めたら絶対やり通す、捨てたものを再び食べるようなことはしないということ。

・人生に挑戦する動機。自分にとって楽しいから続けられる。自分が一生懸命取り組んでいることが、自分にとってワクワクするようなことなのかどうか調べてほしい。ワクワク感もとことん好きになることも、決して人からもらうものではありません。自分で気づいて初めて本物になる。結果のみに縛られるのではなく、プロセスを楽しみながら行うこと。

・感情をコントロールする力。怒りの感情を冷静に見つめ、それを摘み取る努力をした人は多くの人から信頼を得ることができます。

・現実をあるがままに受け入れること。仏教の話の中で、息子を無くした人が生き返らせてくださいとお願いした。ブッダは、誰も死人を出していない家の水を持ってきたら生き返らせてあげると伝えるがそれはそもそも無理な話。自分が置かれている状況をしっかりと見据えておくことが必要。同時に、自分の自己像を素直に変えられる人は、伸びる人。現状を踏まえた上で、さらにレベルの上の自分を想像することを繰り返す。

・闘争心は、使命感からくるものである。自分がするのではなく、させて頂くという心を持つ。監督や上司ではなくて、もっと大きな存在から、目の前にあるやるべきことを与えられたと考える。

・ロバとライオンの例えにあるように、私たちは自分で勝手に思い込んだり思い込まされたりして、内に秘められた素晴らしい自分の価値を見失っているということがよくあるのです。自分の素晴らしさや自分に対する誇りを繰り返し養っていく必要がある。自分の価値に気づく必要がある。

・自分の意図することや自分の目標について、自信を持って率直に話せる力が必要。信念の言葉を吐こうと思ったら、普段から生半可なことを喋ってはいけない。一流の人というのは、自分の力を良くわかっていますから、負ける勝負はしません。

・周到な準備。起こりうることを想定した上で、それに対して自分はどのように振る舞ったら良いのかをイメージしてみてください。過去の自分を追体験する瞑想もしてみると良い。

・和田監督は常々本当の勝負はユニフォームを脱いでからだということを高校球児に話していた。残りの長い人生の中で何度となく勝利し、人生の最後の幕引きまで勝っていくということが大事だと思うのです。

・私たちの心が個という小さなものに小さく固まっていればいるほどうまくいきません。個人は宇宙とイコールの関係で結ばれていると考えること。

・強固な自信を持つ。感謝の気持ちを持つということは私たちを支えてくれる強固な自信につながる。神様毎をちゃんとする。自分は天に恥じない行動を日頃から心がけているだろうか。大いなる存在に支えられているという感覚があるかどうか。

・責任感。人生で勝利しようとしたら逃げてはいけません。どんな結果も自分で引き受けるという態度でことに臨み、その結果を自分がまた刈り取るという態度を身につける必要があります。

・万事を受容する。目の前のなすべきことはともかく全力を尽くしてやれ。そして結果は気にするな。行動した後の結果はそれがどんなものであろうと受け入れろ。

・ガンという外部要因で自分のエネルギーの向きを180度も変えようとしていたなんて、なんというエゴイストなのでしょう。

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