#202 マンガーの投資術
バフェットと共にバークシャーを築き上げたチャーリーマンガーの投資術と題した彼の人生訓が記載されている本書。凄まじい胆力と知識に裏付けされた投資判断が成功をもたらしたことを改めて感じるし、自分自身もこれだと見え始めてきたものをゆっくりじっくり、力強さを持って育てていこうと思う。日々少しずつ知識を増やし続け、知識の複利の効果を信じて進んでいこう。
・目覚めた時よりも少し賢くなっているように心が得て日々を過ごしなさい。やるべきことを忠実に、よりよくこなしなさい。毎日少しでもいいから前に進もうと努力しなさい。やがて、長く生きれば、報われる日が来るはずだ。
・知識の複利の効果を信じる。
・自分自身が買おうと思わないものを売らないこと、尊敬しない人のために働かないこと、一緒に仕事をして楽しい人々とだけ働くこと。
・いつも考え続け、本を読み続けていけば、働く必要はない。
・ビジネスで成功するためには情熱を持たなければならないと何度も指摘している。
・グレアムの間違いは、彼が会社を評価する手法を全て大暴落の時期に学んだことから起因している。
・自分が何を知らないかを知っていることは、優秀であること以上に価値がある。またそこから知恵が生まれる。
・近視眼的な株式市場では、時に株価は会社の長期的な経済価値に対して割安になるという持論がある。
・間違って価格づけされた賭けを探すこと、それが投資だ。ただし、その賭けが間違った価格なのかどうかがわかる十分な知識を持っていなければならない。
・素晴らしい投資のチャンスが目の前に横たわっていても、ほとんどの投資家はそれを少ししか齧ろうとしない。そんなことでは大儲けすることができない。
・集中力を長く継続させること、持っている間も、持っていない間も、必要な技術を磨くべきである。
・とても頭の良い人とレバレッジという組み合わせはしばしば大惨事をもたらすことを忘れない。
・人類の問題は全て、部屋の中で一人静かに座っていることができないことから生ずる。
・脱税の手段を提供しようと誰かが近づいてくるかもしれないが、話に乗ってはならない。
・滅多におこならない困難に耐えることは、決して静まることのない苦悩の海を渡るよりもずっと容易である。
・自分にオッズがある時にのみ出陣をするという規律を忘れてはならない。
・好機が来たら迷わず跳び付く準備ができていなければならない。
・上位1%の人の富は大抵銀行や株式で持たれているが、それがさらに銀行を通じて経済の現場に投じられていれば、それは非常に良いことである。
・適正な価格で売られている偉大な会社は、割安な価格で売られているそこそこの会社よりも優れている。
・シーズキャンディーズは、バークシャーに消費者の心を掴み、インフレに連動して収益を上げる会社の素晴らしさを教えてくれた。
・生きていくということは、常にある人々を傷つけ、別の人々を助ける。私たちはこうした人生の振る舞いをありのままに受け止めるしかない。
・並外れた胆力のある、熟考する勝負師が、チャーリーマンガーの姿。
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