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学歴は囚われるものではなく利用するもの

私は元々中卒者だったので、今の学歴や資格を手にするまでに10年以上の月日をかけています。
いや、私がポンコツだったからそれだけの時間がかかってしまったと表現した方が適切かもしれません。

誠に恥ずかしい話ではありますが、他人様が24~25歳頃に手にするものを30歳過ぎてからやっと獲得した人間です。
けして大したことはなくて、所詮は有象無象の中の一匹にしか過ぎません。

それでもそういう経歴を持った人間なので、学歴を今現在持っていない人たちからの相談を受ける機会が多くあります。
大半はまともな相談なので問題ないのですが、一部対応に困るものもあります。
それは、学歴というものに囚われ過ぎた人たちからの相談で、学歴がないから自分は今の地位・所得・身分なのだと思い込んでいるケースです。

どういうことかというと、今の自分は大卒者以上に優秀で、本来であればもっと高い年収や地位を手に入れているはずだと認識しているのです。

残念ながら、学歴がないから今の地位にいるのだというのは勘違いです。
たとえ彼ら・彼女らが立派な学歴を手にしていても、今以上の地位を手に入れられるか甚だ疑問ですし、おそらく今と同等かそれ以下ではないかと思います。


そもそも、大卒や大学院卒という称号(学位)は、資格同様にただの道具でしかありません。
使い手のレベルによってはただのゴミにもなり得るものです。
現に立派な学歴を手に入している人の何割かは全く活用できていませんし、マイナスの効果を受けている人も多いです。

だからこそ、学歴をどう使いたいのかまで考えないといけません。

自分の能力を客観的に分析して、学歴を上手に使いこなせると思うのであれば取ればいいだけの話です。
今の時代は誰でも高卒認定経由で大学に行けますし、社会人大学院も全国にあります。
経済的意味での苦労はするかもしれませんが、門は開かれています。


学歴というただの称号に過度な執着や嫉妬を抱いて囚われてしまうと目が曇りますし、使い方を誤ります。
ましてや自分の現状の言い訳に使うのは勿体ないです。

どこの大学(院)の、何の学位を使って、何を成したいのかをよく考えて、自分の将来にとって最も合理的な使い方を検討してください。

ただし、学歴というものは、無能を有能にする万能な道具ではありません。
多少は有能ぽく見せる効果がありますが、その効果はすぐ切れます。

学歴というものは、元々有能な人間が、より良い条件で働くため、又は有利に事業を運営するために利用するものだと思います。
利用できるだけの技能がないと、持て余します。
そういう意味では、まずやるべきは自分の技能を磨くことかもしれません。


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