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①動詞「ズ判別法」


👇俳句文法(文語)についての記事をまとめてあります。
随時追記あり。ご参考になれば幸いです。
(´>∀<`)ゝ


品詞分類表



●動詞とは何か


①自立語で活用する用言
のひとつ。
(用言とは動詞・形容詞・形容動詞のこと)
活用形6種類についてはこちらの記事へまとめてあります。👇


②原則としてウ段で言い切るもの。
行く iku
着る kiru
蹴る keru

ただし例外がある。
ラ行変格活用の【り・り・はべり・いまそがり】の4語のみ「り」で言い切る。
(ラ変については別記事でまとめます)



●活用のパターン9種類

活用形は6種類だが、活用のパターンは9種類ある。

①四段活用
②上一段活用
③上二段活用
④下一段活用
⑤下二段活用
*①~⑤は規則変化

⑥カ行変格活用
⑦サ行変格活用
⑧ナ行変格活用
⑨ラ行変格活用
*⑥~⑨は不規則変化

9種類もあってガクブル:( ;˙꒳˙;):💦
しかし、四段・上二段・下二段の数が多いだけで、残りの6種類の動詞の数は少ないので大丈夫🖐(多分)
下にまとめます。

●上一段活用(10語)
君にいい日💗と覚えよう。
る・る・る・る・る・る・る・る・る・

●下一段活用(1語)
蹴る

●カ行変格活用(1語)

●サ行変格活用(2語)
す・おはす

●ナ行変格活用(2語)
死ぬ・ぬ(ぬ)

●ラ行変格活用(4語)
り・り・はべり・いまそがり


まとめてみるとそんなに多くなかったのでホッとしました。
サ変「おはす」やラ変「はべり」「いまそがり」は俳句ではめったに使われないそうです。
ホッ(* ´ㅁ`*)💨


●ズ判別法

動詞の活用の種類が何なのか、見分ける方法に【ズ判別法】があります。
これで8割分かるそうです。
残りの2割わ~い!という不安はひとまず置いといて、
ヽ(▔•ω•▔ヽ)(っ▔•ω•▔)っ

ズ判別法《古文文法をはじめからていねいに》



例として「行く」という動詞の活用の種類を判別してみましょう。

①まず動詞を未然形にします。動詞に「ズ」を付けます。
「行ズ」となります。

②ズの上の音は「か」ですから音はaです。
行かず ikazu

③上の表の「アa」の所を見ます。
1列目にナ変とあります。でもナ変は死ぬ・ぬ(ぬ)のみなのでナ変ではない。

④次に左隣のラ変を見ます。ラ変はり・り・はべり・いまそがりのみなのでラ変でもない。

⑤次に左隣には四段とあります。つまり「行く」は四段活用というわけです。


●ズ判別法が使えない動詞

ズ判別法の練習問題を解いていて、半分くらいはサクサク行きましたが、行き詰まる動詞がありました

「行く」という動詞を未然形にする場合、「行かず」なのか「行けず」なのか?
その場合「行けず」のように「行く事ができない」という可能の意味を持つ形は間違った形だと考える。「行く」は「行かず」が正しい。

そして、ズ判別法では分からない残りの2割とは、
昔の言い方がだんだんと変わっていって現代の口語の感覚とは違うために、ズ判別法では種類を間違えてしまう、というものです。
例えば「忍ぶ」に「ズ」を付けると「忍ばズ」になるでしょ?ところが昔は「忍びズ」といった。
活用を間違えやすい動詞を下にまとめておきます。

【活用を間違えやすい動詞】
心得こころう(ア下二)
   え・え・う・うる・うれ・えよ
づ・づ・づ(ダ上二)
   ぢ・ぢ・づ・づる・づれ・ぢよ
ふ・ふ・ふ(ハ上二)
   ひ・ひ・ふ・ふる・ふれ・ひよ
あたふ・かんがふ・おとろふ・ふ(ハ下二)
   へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ
ゆ・ゆ・むくゆ(ヤ上二)
   い・い・ゆ・ゆる・ゆれ・いよ
う・う・う(ワ下二)
   ゑ・ゑ・う・うる・うれ・ゑよ


【活用語尾と語幹の区別がないもの】
つまり語幹ごと活用する。
(ア下二)る・れ・
(ハ下二)る・れ・
(ナ下二)る・れ・



長くなったので今回はここまで。
次からは9種類の活用パターンを詳しく見ていきます🖐
読んでくださり、ありがとうございます。


袋小路 綴乃ふくろこうじ とじの



参考図書:

1年前に挫折した本(笑)
1年前に比べると理解できてる!(ような気がする!)
なんか嬉しい(〃▽〃)

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