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推敲まとめ


👇俳句についての記事をまとめてあります。
随時追記あり。ご参考になれば幸いです。
(´>∀<`)ゝ


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●推敲とは

推敲とは、詩や文章を作る際、字句や表現を何度も練り直すこと。

松尾芭蕉も「句調くととのはずんば舌頭千転ぜっとうせんてんせよ」ということを言ったそうです。
句の調子が悪い時は素直なリズムになるように、何度も口ずさんで直しなさい、という教えです。

リズムはもちろんのこと、内容に関しても、俳句は十七音しかないので、一字一句の違いに大きな差が出てしまいます。

ただ私の場合、推敲を重ねまくった結果、最初に詠みたかった内容とは全く別物になってしまって、頭の中でこねくり回したような、先行句の使い回しみたいな句になってしまう事があります。
俳句としては整っても、もう自分の句じゃないですよね。( ;ó□ò;)💦

つたない感じでも、下手くそでも、最初に思いついて出来た句の方が、私にしか出来ない私の句であるなら、それを大切にしたいなぁと思います。

コメント欄で推敲のアドバイスをいただけますととても有難いです💕
他人の目から見た方が、客観的に判断できるし、読んで下さる方に伝わりやすいからです。
仮名遣いの間違いや語順、私ならこう詠む、気づいたことなどがあれば、どしどしご指摘いただきたいと思います。
(-人-)✨


では、以下に推敲について8個にまとめます。


①季重なりはないか

季重なりチェッカーというアプリを使わせていただいております。
簡単にチェック出来ますのでとてもオススメです。


②季語を説明していないか

よくやってしまいます💦
素敵な一句が出来た!と思ったら、ただの季語の説明だったという・・・😱
本意に忠実といえば忠実なんだけど。
本意に忠実になれば即き過ぎてしまう。月並みな俳句になってしまうので要注意ですね。
「○○だから○○だ」のように繋がるような使い方は✖️
対策としては、家の中と外など、内から外へ、あるいは外から内へ、ズームイン、ズームアウトしてみる。
季語を変えてみる。
対比させてみる。色、大小、質感など。
異質のものを取合わせる、など。


③説明しすぎていないか

これもやりがちです。言わなきゃ伝わらないと思い、つい説明してしまいます。
感情は季語に代弁してもらって、一歩引いて冷静に描写すること。
客観写生を心がけること。


④見どころを一つに絞る

句のポイント、見せ場は一つに絞ること。
一事一句いちじいっく」といいます。
俳句は十七音の器。その器に乗せる分量は、季語ともう一つくらいがちょうどいい。
俳句の要素配分については、こちらにまとめてあります。




⑤分かりやすい言葉を使う

難解な言葉、気取った言葉、借りてきたような言葉ではなく、自分の心に湧き上がった思いを表現しよう。
正岡子規は「俳句の趣味はその簡単なるところにあり」と言っています。
俳句は簡単なのがよい。簡単にしていかに深く思わせるかが問題なのです。あまり難しい言葉は使わないようにしましょう。



⑥擬人化、見立てはなるべく避ける

「擬人化」「見立て」は俳句の技法の一つではありますが、誰でも思いつくような擬人化は幼稚な句になりやすいです。
擬人化🟰比喩とも取れます。比喩は主観が入ります。主観写生は水原秋桜子が唱えましたが、私としては主観写生は上級技だと思っております。主観的な句は行き過ぎると面白くありませんし加減が難しい。なるべく客観写生を心掛けたいと思います。



⑦上五、下五を両方とも名詞にしない

これは俳句としては避けたい形。
中七が上五の説明なのか下五の説明なのか分かりにくくなります。
また三段切れになりやすいです。三段切れになると作者の感動のポイントが分かりにくくなりますし、リズムも悪くなります。
対策としては、語順入れ替えてみる、表現を変えてみる、です。



⑧文字の印象を見直す

俳句は文字から受ける印象も大切です。
漢字が多いと固い感じになりますし、ひらがなが多いと柔らかい感じになります。カタカナが多いと面白みがあります。旧かなを使うと雰囲気が出ます。

オノマトペから受ける印象も違います。
S音・・・しゃー、さー、すー(流体のスピード感)
H音・・・ふわふわ、ひゅうひゅう(軽さや風を連想)
K音・・・かんかん、きらきら、(光や輝き)
G音・・・がんがん、ぎらぎら、ごつごつ(大きくて耳障り)特別な響き。



以上、推敲のポイントを8個にまとめました。

こちらの記事は、辻桃子先生の【イチからの俳句入門】を参考にさせて頂きました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


袋小路 綴乃ふくろこうじ とじの



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