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助動詞「けり」
👇俳句文法(文語)についての記事をまとめてあります。
随時追記あり。ご参考になれば幸いです。
(´>∀<`)ゝ
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●助動詞とは
付属語で活用のある品詞のこと。
さまざまな意味を添える働きを持っている。
文語には、およそ三十ほどの助動詞が用いられる。
(他の助動詞については別の記事でまとめる)
●切れ字「けり」とは
文法的には詠嘆を表す助動詞である。
俳句で「けり」を用いるにあたって気をつけるべきことは、活用語の連用形に接続する、ということである。
(連用形については別の記事でまとめる)
例:
①いくたびも雪の深さを尋ねけり
動詞「尋ぬ」の連用形に接続
②青葉木菟霧ふらぬ木はなかりけり
形容詞「なし」の連用形に接続
③桐一葉日当たりながら落ちにけり
完了の助動詞「ぬ」の連用形に接続
④ぬかあめにぬるる丁字の香なりけり
断定の助動詞「なり」の連用形に接続
●よくある間違い
例:
山寺の鐘の音遠く涼しけり
「けり」の直前の「涼し」は形容詞の終止形であるが「けり」は連用形にしか接続しない。
したがって「涼し」の連用形「涼しかり」に接続して「涼しかりけり」が正しい。
参考図書: