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俳句生活令和4年12月佳作【十二月】

令和4年8月より【俳句生活】に投句開始しました。
12月の兼題は【十二月】

【季語】十二月(じゅうにがつ、じふにぐわつ)仲冬
【解説】陽暦の十二月。一年の最終月である。新年を迎える準備など何かと済ませるべきことが多く、あわただしさを感じさせる月である。
きごさい歳時記より



トップは伊集院秀麿さまの絵をお借りしました。
冬帽子とセーターの女の子が素敵✨


●投句作品●

【佳作】空白の多き日記や十二月    袋小路綴乃

▪️名前がなかなか出てこなくて、没かと思いましたが、何とか佳作に拾っていただけました。
夏井先生、ありがとうございます🙌

「十二月」は映像を持たない季語ですので、季語以外の部分は具体的に詠もうとして、日記そのものを詠みました。
書き損ねた日にもその日の出来事がちゃんとあって、一年が過ぎてゆくんだなぁ、という想いなのですかが、うーん、あまり伝わりませんね・・・。
(´・_・`).。oஇ



●俳句鑑賞●

【天】日めくりの豊かなうろや十二月    栗田すずさん様

▪️夏井いつき先生より
「虚」は、「うろ」と読みます。内部が空になっているところという意味の「うろ」には、「虚」「空」「洞」等の文字がありますが、「虚」という文字は句の内容に対して的確です。
 一日一日「日めくり」を破っていくと、過ぎた日数分の枚数が、破れた断面の厚みとなって残ります。それを「豊かな虚」と表現したのです。時候の季語「十二月」は、本来映像を持たないのですが、目に見える厚みとして実感させているのが、この句の眼目。しかも、その「虚」を「豊かな」と感じているのですから、作者にとってこの一年がどういうものであったかも、読み取ることができます。
 中七の「や」の詠嘆は、作者にとっての「十二月」という季語への詠嘆にも重なってきます。
「日めくり」と「十二月」は、言わばベタな取り合わせですが、中七の工夫があれば十二分に新しくなれる。そんなお手本のような作品です。


▪️すずさん様とはTwitterで交流させていただいています。いつも優しくアドバイス下さる方です。
【天】おめでとうございます🎊
上記に夏井先生の評をそのまま掲載させていただきました。一語一句載せたくて💗

そして、私は「日記」すずさん様は「日めくり」と、似た句材でありながら、天と佳作の差です!
私の「空白の多き日記」からは、その空白がどんな空白であったか表現出来てませんでした。
すずさん様は「豊かな」と表現されています。そして「虚」という、なんとも詩感のある言葉。(私の脳みそからは出てこないであろう🧠💦)
このような句を詠めるようになるまであと何十年・・・?
が・・・頑張ります。o(・`д・´。)


読んでいただきありがとうございました。


袋小路 綴乃ふくろこうじ とじの



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