見出し画像

トルコ旅行 Day3 (その2) カッパドキアの奇岩群を巡って

熱気球ツアーで空から一望した絶景を、今度は地上から詳しく見学していきます。朝食後、最初の目的地はウチヒサルです。

中央の一番高いのがウチヒサル城

カッパドキアの地を見守るように聳え立つウチヒサル城塞。ギョレメとネヴシェヒルの中間に位置するこの町は、トルコ語で「尖った砦」を意味する名前の通り、巨大な岩山を要塞として活用してきました。3つの塔のような特徴的な形状は、カッパドキアの入口を守る要塞群の一つとして、重要な役割を果たしていました。

塔の一部を拡大

城塞の壁面に目を向けると、多くの小さな穴が開いているのが分かります。これらは「鳩の家」と呼ばれ、当時の住民の知恵が詰まった仕組みです。火山性の土地でやせているカッパドキアでは、ブドウ畑の肥料として鳩の糞が重宝されていました。鳩が赤色を好む習性を利用して、巣の入口を赤く塗って鳩を呼び寄せていたというのも、興味深い工夫です。

三姉妹

ギョロメ中心から車で15分ほどのユルギュップ近郊には、「三姉妹」と呼ばれる3本のキノコ状の岩があります。下層の軟らかい凝灰岩が円錐形に削られる一方、上層の硬質の地層が残ったために、まるで帽子を被ったような独特の形状になっています。この地域では「妖精の煙突(Fairy Chimneys)」という愛称でも親しまれています。

ラクダ岩

次に訪れたのは、デヴレントの谷にあるラクダ岩です。
この谷は見る人の想像をかきたててくれる幻想的な光景から"イマジネーションの谷"、また周辺の土の色から"ピンクの谷"とも呼ばれています。ラクダ岩はその名の通り、ラクダの形が驚くほど明確です。

以前訪れた台湾の野柳のクレオパトラ像も印象的でしたが、カッパドキアの奇岩群は、その広大なスケールと無数の奇岩が織りなす景観の壮大さで、まさに圧倒される体験でした。それぞれの岩の形状に物語を見出す楽しさも、この地域ならではの魅力です。

明日は地下都市の探検が待っています。

いいなと思ったら応援しよう!