外国人用 回郷証があればパスポート無しで中国入国できるように
前回 紹介した「非中国籍永住権保持者向け回郷証」、つまり香港やマカオに7年以上住んで永久居民(永住権)を取得している人が取得できる回郷証をいち早く取得した知人と昨日 中国深センに入り、実際の運用状況を体験したのでその様子を報告します。
入国時の具体的な流れ
この回郷証があれば中国入国は非常に簡単になります。
具体的には
1.パスポート不要で中国出入国可能
2.入国に際しての紙のエントリーカード記入不要
3.初回は e道と呼ばれるカードと顔&指紋認証では通れない
(e道未登録のため)
4.e道の登録は中国イミグレを超えたところにある登録事務所で可能。登録したあと、香港戻りはe道でスムーズに香港に戻れる。
e道 申請方法
皇崗口岸のイミグレーションにある e道 登録所はイミグレを出てすぐにあります。下の写真を参考にしてください。
この写真にある「請取号」という受付チケット発行マシンでチケットを貰う必要がありますのでご注意ください。
チケットを見せると、写真と指紋採取をしてくれて、約10分ほどで完了します。
APECカードとの違い
APECカードを持っている場合には大差ないと考える人もいると思いますが、その違いは
1.回郷証は中国政府が発行しているので中国内で身分証として通用する
2.APECカードではパスポート提示とエントリーカード記入は必要
3.APECカードではパスポートに入出国スタンプが押される
など中国入出国の観点からは回郷証の優位点は多いと感じます。
所感
パスポートなしで通れるのは頻繁に出入りする人にとっては非常に便利です。
裏話ですが、知人がこの回郷証で通ろうとした際に、係員が飛んできて、このイミグレーションで非中国籍 回郷証の通行者は初だそうで、「ぜひ一緒に写真を撮りましょう」と、かなり偉い女性オフィサーと二人でセルフィーを撮られたそうです。
さらなる期待は、中国に多くある安宿は、中国人の身分証や、香港人が持っている回郷証の提示が求められ日本人のパスポートでは泊まれないことが多いですが、この非中国籍 回郷証があれば日本人でもこういった安宿に泊まれるのではと思います。
以上 今回は先に取得した友人の付き添いでの検証となりましたが、今後 9月9日に私が手に入れた際にはまたさらなる検証をしてみようと思います。
今後取る方の参考になれば幸いです。