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中国工商銀行の休眠口座を解決してみた

トルコ旅行から香港に戻って早速飲茶を食べて、やっぱり香港メシはうまいなぁと思いながら旺角の街を彷徨っていたら、中国工商銀行(アジア)が目に入ったので入店しました。

というのもひと月ほど前に、ちょっとした用事でこの中国工商銀行(香港にある中国工商銀行、ICBCと言ったほうが通じが良いかもしれません)のとある支店に行ったのです。

窓口で香港IDカードを提示して「この手持ち現金を入金してください」というと、「申し訳ございません。お客様の口座は長期間ご利用がなかったため、休眠状態(Dormant)となっております」と告げられました。

香港の銀行は一般的に一定期間利用がないと休眠状態になるので、特に驚きはなかったのですが、「では今入出金するので休眠解除してください」とお願いしたところ、「口座開設した支店でのみ休眠解除が可能です。そちらにお越しください」とのことで、その日は何もできませんでした。

本日訪れたのは、約20年前に口座を開設した支店です。順番待ちも少なく、すぐに順番が来ました。窓口の女性に事情を説明すると、「お客様は香港ドルと人民元口座の2つの口座をお持ちですね。これを両方とも休眠解除すればよろしいですね?」とテキパキと対応してくれました。

「それぞれの口座で現金の入出金をしてください」と言われたので、手持ちのHK$500を香港ドル口座に入金し、人民元は手持ちがなかったため、逆に100人民元を人民元口座から引き出すことにしました。

最初は英語でやり取りしていたのですが、途中「広東語は話せますか?」と聞かれたので、「30年も香港にいるけど全然駄目だよ」と広東語で答えると、以降は広東語での対応となってしまいました(駄目だと言ったはずなのですが...笑)。でも非常にテキパキとした感じの良い行員さんで好印象でした。いわゆる香港に多いツンデレ系行員さんでした。

ここからが本題です。そもそもこのICBC香港に口座を開いた理由は、香港と中国間の送金を安価かつ簡単にしたいというものでした。深圳の中国工商銀行に口座を持っている場合、ICBC香港で口座開設すれば手数料なしで香港から中国に人民元を送金できないかと考えたのです。香港のICBC窓口では当初「できる」と言われたはずですが、結局それは実現できず、それができないのならそもそも口座の意味がないので、以降 ICBC香港はほとんど利用することなく放置状態となっていました。

口座をクローズしてもよいのですが、昨今 銀行口座開設がどんどん難しくなっていることもあり、せっかく保有している口座なので、将来何か良いことがあるかもしれないという期待から、今回も意味なく延命させることにしました。

ちなみに、現在の香港-中国間の送金方法についてですが、深圳のHSBCに、HSBC香港の口座からオンラインで「香港ドル」を送金し、深圳HSBC内で香港ドルを人民元に両替する方法を採っています。HSBC香港からHSBC深圳には外貨は送金可能ですが、人民元は送金できないのです。そのため、両替レートはあまり良くありませんが、この方法を採用しています。

この人民元はAliPayやWeChat Pay、淘宝網での買い物に使用しています。

今後も、私が利用しているHSBC、CitiBank、ICBCなどで得た知見をこちらで共有していく予定です。不明な点があれば、こちらでの質問やXを通じてお尋ねください。分かる範囲でお答えいたします。

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