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トルコ旅行 DAY8 その2:夜のガラタ散歩 〜塔の見える街で〜
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ガラタ橋のレストランで夕食を楽しんだ後、ツアーの皆さんとお別れして夫婦二人でガラタ塔へと向かうことにしました。
添乗員さんも現地のトルコ人ガイドさんも「危ないから気をつけて!」と心配そうな表情を見せるのですが、その様子にちょっと笑いながら、でも気を引き締めながらイスタンブールの夜の街へと繰り出しました。
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両側に並ぶおしゃれなお店の数々に目移りしながら歩いていると、ふと気づいたことがありました。香港や中国、東南アジアではどこに行ってもピカチューやドラえもんなど日本のキャラクターグッズを目にするのですが、トルコではそういった日本文化の影響がまったく見られません。
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東から西へとトルコを周遊してきて、最後の目的地イスタンブールでもそれは変わらず。でも、その「日本色のなさ」が逆に新鮮で心地よく感じられました。
むしろここガラタ地区は、その名の通りヨーロッパの異国情緒たっぷりで、それがとても魅力的だと感じます。
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石畳の坂道を上っていくと、ステキなカフェで思わず足が止まりました。
狭いけれど洗練された店内では、大きな犬が寛いでいて、オーナーらしき素敵な紳士がにこやかに迎えてくれます。
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テラス席のレイアウトも絶妙で、店内からこぼれる温かな灯りと、イスタンブールの夜の街灯が織りなす風景は、まるで絵画のよう。
思わずシャッターを切りたくなる、旅の記憶に残したい瞬間でした。
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↓ Google Map の位置情報を掲載しておきます。
一息ついてコーヒーを楽しんだ後は、再びガラタ塔を目指して歩き始めます。道すがら出会う素敵なブティックや雑貨店の数々に、何度も立ち止まりながらの散策です。
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ようやく塔に着いてみると、なんと長蛇の列!しかも入場料もなかなかのお値段で、結局展望は断念することに。
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でも、そこでふとモーパッサンの言葉が脳裏に浮かびました。かの文豪が「エッフェル塔のレストランで毎日食事をしていたのは、パリで唯一エッフェル塔が見えない場所だったから」と語っていたことを。
ふと気づけば、私たちも同じような贅沢な立場にいるのかもしれません。塔に登らなかったからこそ、夜空に浮かぶようなガラタ塔の優美な姿を、存分に楽しめるわけですから。...なんて、これは見事な負け惜しみですが、不思議と心が軽くなりました。
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撮影とショッピングを満喫した後は、タクシーでホテルへ。ガイドさんの警告が頭をよぎり、つい「メーターで」「この道をまっすぐ」「料金の目安は?」と矢継ぎ早に確認してしまいます。でも運転手さんは「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」と、人懐っこい笑顔を見せてくれました。
車窓からは、また違った表情のイスタンブールの夜景が流れていきます。何気なく日本の話を振ってみると、意外にも「Japan」という国自体をあまりご存じない様子。トルコは親日国というイメージとのギャップに少し驚きましたが、それも旅の醍醐味。知らないことを知るのも、思い込みが覆されるのも、旅ならではの楽しみかもしれません。
ホテルに着いて、感謝の気持ちを込めたチップと共に別れを告げました。
塔には登れなかったけれど、かえってそのおかげで夜のガラタの街をゆっくり楽しめた気がします。
時には計画通りに行かないことの方が、思いがけない発見につながるものですね。イスタンブールの夜は、そんなことを教えてくれた素敵な時間でした。