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最悪で最高のケルン 2014 Sep 17

ドイツを10日ほど旅するのでフランクフルト空港のHertzでレンタカーを借りました。

予約時にベンツEクラスをリクエストしていたはずが、マツコデラックスばりに巨大なお姉さんが 「あるのはボルボよ!」と有無を言わせず俺を睨みつけてきます。

「そんなバカな!」という怒りをぐっと抑えてニッコリ微笑む。
マツコに刃向かうほど愚かではない私です。

ドイツで北欧車に乗るのもなんだかなぁと、追加料金 支払うのでワンクラス上にしてくれる?
とお願いしたら、マツコがニッコリ了承、このベンツCLSステーションワゴンのディーゼルとなりました。

中央のベンツCLSステーションワゴン

旅程は、ケルンPhotokina に参加したあと、ハイデルベルグで古城巡り、シュツットガルトでポルシェ・ミュージアム訪問、最後にずーっと南下してディズニー白雪姫のお城のモデルになったといわれる、ノイシュバンシュタイン城、その後 ニュルンベルクまでこのCLSにお世話になりました。

ノイシュバンシュタイン城を激写する男達

さて問題のケルン二日目、ちょっとドイツに慣れてきました。

宿泊しているホテルのスタッフには駐車場はないけどこの周りは見て判るとおり駐車しても大丈夫と云われていました。

実際 ドイツ、少なくともケルンでは道路脇に車止めがあり自由に止められる、もう路駐天国という感じ。

左には無料駐車スペース

その日の夜、ホテルに戻ってきたらこれまで停めていた駐車スペースが満車でもう空きがありません。

ちょっと離れた数台停まっているところに一台空きがあるのを見つけたので、これ幸いと停めて宿に戻りました。

翌朝 オヤジの習性でいつも通り早起きして朝食を階下のパン屋に食べに行ったのです。

滞在中お世話になったパン屋

食べ終わり、腹ごなしの散歩でそこら辺を歩く・・と、昨晩クルマを駐車したところで、なにやら朝市をやっている・・・・うん?
って俺たちのクルマは・・・消えてる・・・絶句、そして脇汗大量放出!

昨日 クルマを止めたところで開かれてる朝市

どうやら駐車禁止の場所に止めていたようだ。昨晩隣に停まっていたクルマはタイミングを知っててちゃんと別の場所に持っていったのでしょう。

愚かな旅行者のクルマはレッカー移動か・・・嗚呼

警察に行こうにもよくわからない、途方に暮れながら朝市で布を売っている優しそうなおばさんに状況を説明してみる。
幸いにも英語が通じて

「まぁ あなた達 大変ね〜 私の主人も以前レッカー移動されたのよ! じゃあタクシーで ここに行きなさい。そこにあるはずよ」と。

しかもタクシーを止めてドライバーに行き先を事細かに説明までしてくれたのです。

そしてそのタクシーが連れてきてくれたのは警察ではなく委託されたレッカー業者でしょうか。

レッカー業者の事務所

奥にはちゃんと我々のクルマが!
思わず涙ぐむ、男泣き。

ホッとして涙ぐむバスターさん

146ユーロの違反料金を払うとすぐに出してくれました。

無事引き取ったあと、もう一度あの親切なおばさんの所に戻って少額のお礼を渡そうとしたけど、なんどお願いしても「ナイン・ナイン・ナイン!!!」と 頑なに拒否されます。

まさか「10ユーロじゃ足りない999ユーロよこせ!」といってるわけはなく 「ノーノーノー」でしょう。

優しいドイツのおばさまとバスターさん(撮影 by TJ)

せめてもの記念にと写真を一枚撮らせてもらったのがこの写真です。

10年たってPhotokinaで何が発表されたかをすっかり忘れても、レッカー移動事件と優しいおばさんは決して忘れられない思い出になるでしょう。

”と10年前に書いていたのだが、まさに新製品は全く覚えてない!!”

まさに最悪で最高の思い出となったケルンでした。

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