3手詰めの解き方 2019-5-3
こんにちは、toitoです。そろそろ社団戦(アマチュアが出れる将棋の団体戦)に向けて、ネタ探しを始めようと思っています。
12問目は難しいと思います。
12問目
適用する原則など
原則 玉の逃げ道をふさいでいるかを見る
原則 守備側は自玉を中央に逃がすべき
実践的テクニック 逃げられたくない場所に駒を捨てろ
何に注目するか
まず、いつもどおり、それぞれの攻め駒について、相手玉の逃げ道をふさいでいるかを見てみましょう。すると4三竜が使えていないことがわかります。どうやって使うかと考えます。3三馬を動かせばよさそうですね。ただし、具体的な動かし方はいろいろあります。「守備側は自玉を中央に逃がすべき」の原則から、2四に逃がさないことが大事になるので、ここへの利きを残して動かしたくなります。
しかし実際にやってみると、それで詰ますことができません。こういうときは、1歩戻って考えなおします。
2四には逃げられたくないけど、馬を利かそうとしてもうまくいかない。ほかの方法で、2四に逃げられないようにする手段はあるでしょうか。答えはYes、あるんですね。
実践的テクニック 逃げられたくない場所に駒を捨てろ
新しいテクニックといっていいでしょう。ぜひ覚えておくことをおススメします。言葉だけでは難しいので、以下で実際にやってみます。
手順の構成
まず▲2四金と打ちます。相手は△同香と取るしかありません。そこで▲3二馬とすれば詰みです。流れとしては2四に逃げられないように、相手の駒でふさいだことになります。▲3二馬もちょっと難しい手です。1四に利かしつつ、4一角の利きをふさぐという、二重の役割がありますから。
▲2四金△同香▲3二馬までで詰みです。
2手目の検証
2手目の変化はすでに列挙されています。
補足など
この問題は、今までなかったテクニックを使って解いています。だから解こうとしたけど解けなかったとしても仕方がないです。それよりは、なぜ上記手順で詰んだのか、ほかの手順では詰まないのか、自分なりの考察を深めたほうがいいでしょう。
・問題は「詰棋ドリンク」(週刊将棋編)から使わせていただきました。