3手詰めの解き方 2019-4-2
エルモ急戦の本を立ち読みしました。10分ほどで別に現状以上の対策は必要ないなとの結論に至りました。toitoというものです。
3手詰めの解き方、8問目です。
8問目
原則 玉の逃げ道をふさいでいるかを見る
1七香と3六角が使えていません。どうやって使うかを逆算的に考えます。
1七香は1四桂を動かしての王手で使えそうです。3六角の使い方としては、1四に利かしているのを生かすことになりそうです。(▲4五角の王手で使うラインも理論上はありえます)。
ここまでで、1四桂を動かす、玉が1三に逃げると2つの予想ができました。1四桂を動かすためには2二角が邪魔というのもわかります。
この下ごしらえさえできれば、▲○○角△1三玉▲2二桂成の攻め筋が予想できます。あとはこの▲○○に何か入れて、うまい詰み筋を探します。
角を使った王手は▲1三角成と▲1一角成が候補でしょう。▲1三角成は△(1三)同玉、△1三同桂、△1一玉の三択で、▲1一角成には△1三玉、△1一同玉、△2三玉の三択です。私は直感で▲1三角成が正しそうだと感じます。上記予想手順に対する強制力が高い印象を受けるためです。
原則で考える場合は、2手目の列挙について以下の原則を適用すれば、優先順位を決められます。
原則 守備側は自玉を中央に逃がすべき
この原則により、▲1一角成については△2三玉が守り側が得をしていそうな順だとわかりますから、攻め側である初手の優先順位は▲1三角成>▲1一角成と予想できます。
ということで、▲1三角成△同玉▲2二桂成が予想手順です。あとは2手目の変化を確認します。すでに書いた通り、▲1三角成に対しては、△同玉、△同桂、△1一玉の三択でした。△1三同玉は解決済みなので、▲1三角成△同桂には▲2二桂成(▲2二歩成)、▲1三角成△1一玉には▲2二馬(ほかもあり)が確認できれば詰みです。
まとめ
この問題は、狭義の意味でも「邪魔駒消去」が主題となる問題でした。詰将棋慣れをすると、角を押し売り~▲2二桂成の実現という流れを直感的に予想できるようになるでしょう。
とはいえこのノートでは、いつもどおり、使えていない駒を探すことから始めました。
本問の流れ
1七香、3六角に注目
→1四桂を動かすと予想
→2二角を動かすと予想
→▲1三角成、▲1一角成を比較。▲1三角成から考える
→▲1三角成△同玉▲2二桂成の詰み筋を発見
→2手目の応手を確認
雑記
思った以上にAtCoderやって、ノートは遅れてしまいそうになり、軽く、40分ほどで書き上げました。どうでしょう。
・問題は「詰棋ドリンク」(週刊将棋編)から使わせていただきました。