3手詰めの解き方 まとめ

3手詰めの解き方というマガジンを書いていました。半年やったら見直そうと思って、半年たちました。
途中で放置してしまいましたが、その原因を考えると、新しい発見がなくなってしまったからという結論になりました。自分にとっての発見がなくなってしまって、つらくなったのです。ということでこれ以上続けてもまたやめちゃいそうなので、これまでの解き方をまとめて、終わりにしようと思います。

原則 玉の逃げ道をふさいでいるかを見る

詰将棋を解くときには、いきなり手順を考えるのではなく、なにを考えるべき詰将棋なのかを、自分なりに設定します。
もっともよく使ったのは、「攻め駒について、玉の逃げ道をふさいでいるかを見て、使えていない駒を使おうとする」という考え方です。具体的にみていきます。

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この詰将棋では、4三角と1五香が1二玉の逃げ道をふさいでいない駒です。4三角を生かす攻めとして▲2二金△同玉▲3二馬が一例で詰みです。

原則 最終形は「王手する駒+支えの駒」が協力する

すべての攻め駒が使えているときには「最終形は「王手する駒+支えの駒」が協力する。その王手する駒と支えの駒を予想する」という解き方を紹介しました。

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5五角で直接王手をかけることはできないので支えの駒、協力する駒は3三銀で、▲2二銀成で詰む形を探しました。▲1二飛成△同玉▲2二銀成までで詰みでした。


筆者もこのマガジンを書き始めるまではわかっていませんでしたが、どうやら、3手詰めに関してはこの2つだけ考えればだいたい何とかなります。
もっと手数が増えると、「詰み筋をストックする」という考え方が必要になるでしょう。


以下は原則として紹介しましたが、たとえば1手目だけわかったとき、2手目の優先順位を決めるテクニックととらえたほうがいいと思い直した考え方です。ひと言ずつ説明しています。

手が広いときは優先順位を決めていく
なにごとにも優先順位は大事です。わからなくなったときや、頭が混乱したときは、一歩下がって、なぜわからないのか、混乱しているのか考えるといいです。

守備側は取れる駒は取る手が優先
詰将棋の場合、攻める側は駒をタダで取らせる手がよく出てきますので、ゼロベースで考えたほうがいいです。守る側は取れる駒は取った方がいいことが多いでしょう。

守備側は自玉を中央に逃がすべき
攻撃側は敵玉を端に追うべき
これは指し将棋でも重要な、寄せの基本です。たいていの入門書に書いてあると思います。


以下は困ったときにやってみると、新たな手が見つかるかもしれないテクニックです。特に説明は不要でしょう。

実践的テクニック わからなかったら動かせ‼
実践的テクニック 逃げられたくない場所に駒を捨てろ
実践的テクニック なぜ詰まないのかを考えろ

詰将棋のテクニックについては、紹介していないものが多々あります。筆者は3手詰めでは意識的にテクニックを使うことがなく、あまり紹介できませんでした。


個人的には原則が大事でしっかりやったほうがいいと思っていますが、確信はありません。多くの将棋プレーヤーがテクニックから入っている印象もあるためです。
私はしたことがありませんが、詰将棋のコツとして、「詰将棋では駒捨てを考えよう」みたいなアドバイス、よく聞きませんか?


・問題は「詰棋ドリンク」(週刊将棋編)から使わせていただきました。


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