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3手詰めの解き方 2019-6-1

こんにちわ。toitoです。ペースを上げて2問ずついくことにしました。

13問目

適用する原則など

原則 最終形は「王手する駒+支えの駒」が協力する

実践的テクニック なぜ詰まないのかを考える

何に注目するか

盤上の攻め駒はすべて使えていますので他のことを見ましょう。

攻め方の持ち駒が2枚あります。持ち駒が2枚ある3手詰めは、攻め方は駒を打つ手だけ考えれば詰むはずです。この場合は持ち駒が2枚でも1種類しかないですから、さらに絞りやすいでしょう。

手順の構成

持ち駒の金を打つ手だけ考えればいいと確認しました。もしあなたが、「焦点の手筋」を知っていれば、これはもう一発です。
そうでない方は、「王手する駒+支えの駒」が協力する形を思い浮かべるといいでしょう。金を打つなら3一、4二、2三のどこかに打たないと、ほかの駒と協力することはできません。特に、3二と3三をふさぐ▲2三金が有力に見えます。

しかし、すぐに▲2三金と打っても△同飛で詰みません。だったら考えるだけ無駄だと思うかもしれないですが、この「△同飛で詰みません」の部分をうまくいかせると、次につながります。

実践的テクニック なぜ詰まないのかを考える

なぜ詰まないのかがわかると、どうやったら詰むかなと考えることができます。
この詰将棋の場合は4三飛の利きが2三に通っていなければ▲2三金で詰みそう。そのための手段はないかなと探します。もちろん、王手でないといけません。

具体的には▲4二金と▲3三金がありますね。

いまは詰む形を探しているので、目標に沿う相手の応手を考えます。▲4二金には△同飛、▲3三金には△同角(△同桂、△同玉も同じ。飛車の利きが2三に利かなくなる)です。▲4二金△同飛に▲2三金とすると、今度は△4三玉で詰みません。▲3三金に△同角は▲2三金で詰みますね。

というわけで、▲3三金△同角▲2三金までの詰みがありそうです。

2手目の検証

2手目の変化は、▲3三金に△同桂、△同玉はどちらも▲2三金で詰み。△3三同飛のときは問題ですが、▲4二金までの詰みがあります。これですべての応手を考えました。

補足など

新しい実践的テクニックを紹介しました。なぜなのかを考えるというのは、どのジャンルでも大事な気がします。


続いて14問目もいっちゃいます。この問題ははっきり難しいです。わからなければ、さっさと先に進んで、詰まし方を確認して戻ってきてください。

14問目

適用する原則など

原則 玉の逃げ道をふさいでいるかを見る

原則 取れる駒は取る手が優先

何に注目するか

3一馬が玉の逃げ道をふさいでおらず、使えていません。ぜひ使いましょう。どうやって使うかというと、2二香をどかすか、3二竜を動かして、▲3二馬とできるようにするかでしょうか。1三、2三に玉を近づけるという可能性もありますね。まだ手が広いので絞っていきます。
▲3二馬と使うには、その前に竜を動かさないといけませんが、2手かかってしまいます。持ち駒の金を使う暇がないことになります。よって▲3二馬は除外できます。

あとは2二香を移動させるか、玉を1三、2三に移動させるか。もっと原則を適用して候補手を減らすことはできますが、具体的な手を考えながら進めたほうが早い気がします。とりあえず、2二香を動かす手を考えてみましょう。

手順の構成

2二香がいなくなったと仮定します。すると、▲1三金までで詰みますね。この詰み形に3二竜は役立っていないので、その前に働かせて、▲○○竜△○○香(2二の香が動く)▲1三金までの詰みがあったらうれしいです。

探してみると、▲3四竜△2四香▲1三金、▲2三竜△同香▲1三金の2通りがあります。このうち、「取れる駒は取る手が優先」の原則から、後者が実現しやすい、優先すべき手順であるとわかります。

結論としては▲2三竜△同香▲1三金で正解ですが、意識としては疑いつつ、2手目の応手を検討します。

2手目の検証

▲2三竜には△同玉と、△同角の変化があります。それぞれ、▲2三竜△同玉には▲2四金、▲2三竜△同角にも▲2四金までの詰みです。

すべての応手を確認して詰んでいたので、これで詰みです。

補足など

相手の玉を2三に移動させるという考え方でも詰ますことができます。

だんだん難しくなってきました。説明ついてこれない方、多いのかな。そうだとしても、とりあえず半年は続けようと思っています。


・問題は「詰棋ドリンク」(週刊将棋編)から使わせていただきました。


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