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TTL66「新たな問いに出会う旅」事前学習

第66回問い立てラボ「新たな問いに出会う旅」の事前学習として、渡邊淳司氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)にインタビューを行いました。


インタビュイー


渡邊淳司氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)さん

https://socialwellbeing.ilab.ntt.co.jp/profile.html

もともと、「触覚情報学」などを研究されていて、離れた人同士が、触覚をつけたらどんなコミュニケーション人と人をつなげる触覚コミュニケーションの原理の探求やそのためのテクノロジーを研究されていた。

写真引用:https://socialwellbeing.ilab.ntt.co.jp/research.html

(山﨑の感想)

直接触れるると、セクハラや体罰にもなることが、合意した人同士がデジタルで接触してコミュニケーションすると、普通の会話とは違った感覚が得られるはず。例えば、親が子供をはぐしたり、手を繋いだりするスキンシップはこどもの教育にも関係性にもプラスに働くはず。
渡辺氏はそれを「内在的価値(その人が存在していること自体の価)」と称していました。
言葉ではないものが、教育にも、社会にも必要性を増してくる、面白い研究だと思いました!

Well-Beingとは?


「ウェルビーイング(Well-being/Wellbeing)」とは、「well=よく、よい」と「being=存在する、~の状態」を組み合わせた言葉で、それぞれの人の「よく生きるあり方、よい状態」を意味します。
健康、福祉、街づくりなど幅広い分野で使用されていますが、厳密な定義はありません。

日本は世界で何位?

写真引用:https://www.rd.ntt/sil/project/socialwellbeing/article/well-being_competency_wp/WELL-BEING_COMPETENCY_USECASE_NTTKIT.pdf

国際的なウェルビーイングの調査で「World Happiness Report」があり、2024年のランキングでは北欧諸国が上位を占める中、日本は51位でした。この報告は統計的な傾向を把握するのに役立ちますが、ウェルビーイングの学びには、状態の測定だけでなく、それを実現する力をどう身につけるかが重要。

(山﨑の感想)

この調査を否定するわけでないですが、この手の調査は、少し懐疑的です。私がイギリスに2年間、中国に2年間、台湾も学生の頃1年在住して、感じることは、明らかに欧州とアジアの人の捉え方が違うと感じる。仕事への取り組み方も人の接し方も異なります。
特に、日本人の「謙遜」気質が根付いていることが原因のような気がする。でもその「謙遜」が真面目に働いたり、相手を大切にするなど、いい効果もあるから否定もしない。

あなたは、どんな時にウェルビーイングだと感じる?

Well-Beingを感じる場面は、4つの領域に分けられる。

  • I(自己):自己理解や自己受容、自己調整を通じて、自分らしい生き方を追求する領域。

  • WE(他者):他者の理解や受容、関係調整を行い、共感的なつながりを築く領域。

  • SOCIETY(社会):社会集団の理解や尊重、貢献を通じて、より良い社会に参加する領域。

  • UNIVERSE(地球・自然):自然環境や生命への理解・尊重を基に、持続可能な未来を目指す領域。

これらの領域は相互に補完し合い、全体としてのウェルビーイングを向上させます。

写真引用:https://www.rd.ntt/sil/project/socialwellbeing/article/well-being_competency_wp/WELL-BEING_COMPETENCY_USECASE_NTTKIT.pdf

Work1:あなたが最近大切にしたい(している)ことを1つ選んでください

写真引用:https://socialwellbeing.ilab.ntt.co.jp/tool_measure_wellbeingcard.html?fbclid=IwY2xjawG-RHpleHRuA2FlbQIxMAABHYeAOlwTBW_COgdyXwCLB1GlGtBHkhk4FMJH08mKWoaE9HGk-YhqpyOh5g_aem_ix8emTKs3VPro4DQ1rKnQg

(山﨑の感想)

私は、「社会貢献」を選びました。
目の前の生徒のこと、我が子のことを大切にしたいけれど、それだけで終わるのはモヤモヤします。
”我が子さえ良ければいい”、"自分の生徒さえ進学できればいい" には吐き気を覚えます
今自分がやっていることが、相手にも、社会にも、周りにもプラスに働くような「社会貢献」でありたい。そう願っているから選びました。

Work2:いつもと違う価値観を1つ選んでください。

(山﨑の感想)

同席した仲間からは以下のような話がでました。

  • 熱中・没頭
    色んな事業をしていて、どれも真剣に取り組んでいるけど、没頭するほど取り組めていない気がする。本当に自分が好きなものなのか?

  • 感謝
    これが周りを大切にし、自分を大切にできるバロメーターだと思っていて、つい愚痴が多くなったり、イライラしてしまわないように、意識をしたい。

  • 過去にも何回かこのワークをしたけど、毎回そのときで、選ぶカードが変わる。このカードを選ぶこと自体が、自分との対話であり、言語化するワークになっている。

なぜWellBeingを学ぶのか?

  1. 自分の大事なことに気づく「キャリア教育

  2. 仲間や同僚の価値観に気づき、無駄な喧嘩や行き違いを防ぐ

  3. 目標やテーマを決めるときに、自分たちの価値観から決められる


「WellBeingを目指す」のではない??

Well-Beingが目標という、遠い存在に近づくというわけではなく、
誰しも、どこかにWellBeingというものがあって、それぞれの(心地)よいあり方をお互いに探っていく過程やその人の物語が大切。
「WellBeing目指す」でなく、「WellBeing生きる」と捉えることが大切。

(山﨑の感想)

以前、「生徒のWellBeingのために、先生方はこれをやってください」という嫌な強制を受けた。当人は悪気はないのだろうが、それは違うと感じた。教員にもWellBeingでないと生徒をWellBeingな状態になれないと思う。
目指すものではなく、「お互い探っていく」もの。この言葉印象的でした。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

参考サイト

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