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気温のレキシ(東京)

各地の気温の歴史について調べて分析しています。

マクロな地球温暖化の話は、ここでは取り上げてません。
ミクロに、日本各地について、過去の気温の歴史がどうだったかを調べています。

気象の素人が雑ぱくな分析をする、一種のエンターテイメントです^^
筆者の私が、この先快適に暮す地を探すための自由研究でもあります。


1.東京の気温の推移

今回は、東京の気温の歴史を取り上げます。

下の図1~3は、1876年から2023年まで約150年間の東京の気温推移です。

図1.平均気温(東京)


図2.最高気温(東京)


図3.最低気温(東京)

これらを見ると、やはり、今まで見た他の地域の傾向と似ています。
グラフをパッと見て、ざっくり定性的にはこのようなことがわかりました。

・平均気温は150年で2℃くらいの上昇
・最高気温も上昇
・最低気温は、かなり上昇

意外だったのは、最高気温はいまから20年以上前とさほど変わっていないことです。平均気温は上がっているので、おそらく「暑い日の日数」が増えているのでしょうね。
そのあたりは、また別途、分析してみたいと思います。

あと、近年の都心の夏の最高気温について、観測結果は38~39℃くらいですが、体感はこんなものじゃないですよね!
私も東京都心に住んで10年以上ですが、近年の夏の体感気温は40℃以上と感じてます。

測候所の観測は、百葉箱的なもので理想的な状態で計測しているでしょうが、
都心の実際の場所では、
アスファルト・エンジン・モーター・エアコン室外機などのインフラや設備、
加えて人の活動により出る大量の熱源だらけですからね。


2.東京の気温の上昇度について(深堀り)

東京都心の気温の変化について、あらためて、つぎのような傾向がわかりました。
・平均気温は150年で2℃くらいの上昇
・最高気温も上昇
・最低気温は、かなり上昇

この分析結果をもう少し深堀りしてみます。


「東京の気温の上昇度について」

①平均気温、②最高気温、③最低気温の各グラフについて、
近似曲線を引き、年間の「温度の上昇度」を調べてみました。

一次近似曲線を引き、その傾きを比較したところ、

①平均気温:0.024 [℃/年]
②最高気温:0.022 [℃/年]
③最低気温:0.048 [℃/年]

となりました。

近似曲線の傾き、つまり気温の上昇度は、
①平均気温と②最高気温はほぼ同じであるのに対し、
③最低気温は0.048と①②の倍以上でした。

定量的に、最低気温の上昇度が大きいことがわかりました。
これは、とても興味深いです。

最低気温の上昇が大きいという話、聞いたことあるでしょうか?
私に限っては、今回、自分で分析をして初めて気づきました。
(こんな議論って、ほとんどされていないですよね? 私が知らないだけ???)

ちなみに、
世間一般では、温暖化や気温上昇というふわっとした言葉しか使われてないと感じてます。
気温上昇といっても、
それが平均気温なのか?
最高気温なのか??
それとも暑い日が多い/少ないという日数の話なのか???
少なくとも、私はそこをはっきり見聞したことがありません・・・

話を戻して、
温度上昇について、これら近似式の係数から算出すると、
過去150年間での各温度の上昇は、つぎのようになります。

①平均気温:3.57℃
②最高気温:3.38℃
③最低気温:7.20℃

最低気温の上がり方、ヤバいですね!
あと、平均気温と最高気温は、定量的には3℃以上の上昇であることがわかりました。

以上の詳細分析の結果、
東京も他の地域と同様、「最低気温の上昇が大きい」、
つまり冬に寒くなる日が無くなってきている?
ということが見えてきました。

ひとまず以上、雑ぱくな傾向分析として、
東京の気温の歴史でした。

また、続きで他の地域の気温を見ていきます。



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