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就労移行支援センター【精神障害者として生きる】

 こちらも当時の走り書きを元に振り返っていく。

 就労移行支援事業所は、一般的な会社への就職を目指すことが多いらしい。就労継続支援事業所(A型/B型)の後に使うことが多いらしいが、私は逆になった。
 このサービスは2年しか受けられない。2年で就労先が見つかれば苦労はしない。

 この施設は身体や精神など様々なハンデを抱えた人が利用する。お互いに何かを抱えているので、どうしたらいいか分からないなりに優しく接してくれる方が多い。一方、分からなくて心を開くのに時間がかかる方もいる印象だった。

 学べることは、大学の就活セミナーや新入社員の研修でやることだ。2年も居たら(その話5回目や……)となる。
 私の通っていたセンターは職員さんが丁寧に話を聞いてくれて、とても心の支えになった。後に通うA型の雑さをこの時はまだ知らない……。

当時の記録

 かかりつけ医に相談。就労移行施設を紹介される。調べると見学可能とのこと。
 その場の勢いでアポを取り、見学。
 1フロア。職員のスペースが右手、入ってすぐ施設利用者が何をしているのかが見える。トイレと休憩スペース(カーテンで仕切るだけ)、奥に面談室。
 どんな施設で、どんなことができるかの話を聞く。
 何故来たのか、どういう状況なのか、今何が一番つらいのか等ざっくり面談し、体験開始してみることに。やってみないと分からん。

体験開始

 体験は日数が確定されているわけではなく、延長も可能。
 正式に利用するのならば契約の手続きに色々必要なので、と早めに決断するようにも言われた。
 契約から2か月お試し期間、2年で支援は終了する。

 面談ではこれまで何があって就労が困難なのか、家族構成、抱えている事情や症状、今後どんな働き方や仕事をしたいか等聞かれる。後の受給者証発行、訪問調査、相談員との契約でも必要。
 カリキュラムの内容で選び、週三日午前に体験開始。
 内容は、講義形式(対人スキル『雑談する』や『自信の付け方』)、グループワーク、企業実践。
 自分に何が欠けていて必要なのか、不要なのかを考えつつ、取り合えず契約することに。やってみないと分からん!取り合えずやってみよう!

利用開始

 週三回の午前(コロナの影響で、午前午後に分かれていた)。
 本格的な利用開始に向けて、契約書や契約に必要な相談員とのマッチングと障害福祉サービス受給者証(以下受給者証)発行の手続き開始。

 保健所にセンターの人同行で受給者証発行の手続きへ。
 自立支援医療受給者証(病院発行)とマイナンバー(書類に記入するため)が必要。
 書類の記入(事前に準備)と窓口でのヒアリング。
 現状、就労が難しく支援を受けたい旨を伝える。

相談員とのマッチング

・男女どちらでもいい
・経験豊か
・話を聞いてくれる
 予めこちらの条件も聞いた上でのマッチング。
 私の場合、その場で決定。事前に決まっていた訪問調査に同席してもらう。

訪問調査

 約一時間。自宅に招く必要な肺とのことで、センターで。
 社会福祉協議会の調査員と面談。年配の女性。
 家族構成や症状、就労できない旨を伝える。
 センターで職員と相談員に同席してもらう。
 私の場合、相談員にも同じような内容を伝える必要があるので一気に終わらせた。更に必要な点を調査員が帰ってから数分話す。

受給者証発行

 この日がセンターと相談員との契約開始日となる。

 相談員との面談。
 重要事項説明書(重説)、契約書に記入、押印。
 センターとの重説、契約書、同意書(個人情報取り扱いについて、食事のアレルギー)にも記入、押印。
 身元保証人のサインと押印も必要となり、父に連絡。
 けっこう大変。センター利用について直接話したのはこの時が初めて(それまではLINEのメッセのみ)。

保健所のやらかし

 保健所からセンターに連絡。責任者らしい。
 受給者証を書類上の見落とし(協会管掌健康保険が本人になっていた)により、取り消しされる。
 保健所の責任者は直接私に電話しようとしていたらしい。勘弁被る。
 電話でざっくり話を聞き、また父に迷惑をかけると凹む。

 後日、センターの人から直接説明してもらう。
 取り消し理由として①課税状況②申請書類のメモ(?)③保険の見落とし→書類上就労してる状態だから福祉サービスは使えない
 聞いている内に、保健所への怒りが湧く。あかんやろ、色々と。

(この部分は愚痴だけでした。すっ飛ばして下さい。)
・理由が3つ挙げられてたけど、うち二つは書類上の③見落としを言い訳するための裏付けだわ。
 ①は最初から話してるし確認してるだろうが。②なに?誰のメモか分かるんだろうな?
・こちらは精神保健に分類される福祉サービスを求めている。分かる?
・本当に悪いと思っていますか?貴方のミスが人が死にたくなるぐらい追い詰めていることを。
 死にたいなぁと脳内に漠然と浮かぶ人間が、助けを求めてるんです。それが、うっかりミスで取り消し?ふざけないで。
・書類を、申請しに来る人を何だと思ってるんですか?必死の助けを求めたSOSです。
 そのSOS出すのに、どんだけハードルの高い壁をよじ登ったのか。分かっていますか?
・訪問調査でも調査員につらい過去や今を話した。追体験だよ。
・保健所に行くのもハードル高かった。そこでのヒアリングもを話さなきゃいけなくてつらかった。その時点で気づけないの?
 精神障害者がようやく踏み出した一歩を、がんばろうとしてた気持ちをぶっ壊したいのか。
・私は普通に就労できるようになりたいんです。働けるようになりたいんです。それを「書類」で壊さないで。
 国の制度上ダメというなら他の手段や他の場所を紹介するぐらいしてもらえませんか?直接電話は受けてないけどその話はしてないでしょう?
・何人が書類を確認したのか知らないけど、気付くのが遅すぎる。
・コロナの影響で保健所も忙しいだろうけど、これまでにもこんなことからかしてるの?今後また同じことやるんじゃないの?
・保健所のミスで、貴方のミスで、私はすごく凹みました。
・食欲がない。気を逸らそうと必死になるけど、やっぱり思い出してしまう。
・勘弁してください。誰のせいか分かってますか?助ける側のミスで、こちらは死へと向かってます。
 父にセンター職員がまとめてくれたメモの写真を送ると、父から電話が来る。もう直接やり取りしてもらった方が早い。
 職員と相談員が保健所に相談に行き、父がその時保健所とも電話確認できるように。
 伝言ゲームの人数は少ない方がいいよネ!
 ついでに今後の利用計画確認。他の就労関係の施設についても話を聞く。自分に合ってるのはこのタイプの施設だなぁと思い始める。
 帰宅後、この状況を日記みたいにまとめてみることにした。現段階で3時間経過を確認。わお。

支援内容

 カリキュラムがあり、弁当も無料である。
 座学、グループワーク、会社ごっこのようなものもある。
 会社ごっこは部署ごとに分かれてグループワークのようなものだった。週に一度あり、他県のセンターも同じタイミングでやっている。他のセンターを他の会社とみなし、電話訓練をすることもある。他にも、イベントの企画運営や雑務庶務をする部署もある。

 卒業者が話に来てくれる機会もあった。以下が当時の記録だ。

OB・OG会
 その場のことを考えすぎて、卒業生に深堀して聞ける空間にもできず、期待ほどの情報を得ることができなかった。
 体力だけでなく、気を遣いすぎて、気を張りすぎて、しんどくなった部分もある。
 手の抜き方や、他人の欠点へのイライラを受け流せるようになりたい。でないと、しんどい。

あれ?……愚痴しかない。