見出し画像

みんなちがって、みんないい(C-017 2018.08.28)

ついつい「正しさ」を求め、強要する自分がいます。型にはめようとする自分がいます。他のものを否定する自分がいます。そんな自分に気づき、自らの役割を「主体的に学び取ることのサポート」だと再確認した話です。ある方の、自由だからこそ明るさと強さを感じるメッセージがきっかけでした。

--------------------
この記事は、メールマガジン【前進の軌跡】(2018年8月28日配信)の転載です。

横浜-仙台-広島-名古屋を3日で移動

先週末はいつにも増して濃厚でした。

24日(金)は横浜で打合せの後、第11号(7月17日配信)で紹介したマンガの出版社さんと交渉(これについては後日詳しく書きます)。そのまま仙台に入って一泊し、翌25日(土)は第2回三陸&東海防災フェスティバル"伝"に参加。その日の内に名古屋に戻り、26日(日)の早朝に発って、呉市川尻町で第一回川尻おみず祭りに参加。明けて27日(月)の深夜に無事帰宅しました。

濃かった……。

意外だったのは、広島からの岐路で、あまり疲れを感じなかったこと。3日間でさらなる新しい出会いがいくつもあって、興奮とエネルギーをたくさんもらったからかな。その場を共にしてくれる、真剣に考えてくれる仲間の愛情を、横浜、仙台、呉それぞれで感じたから?

水を使わないトイレの使い方体験を、すべての人に提供したいと思って活動しています。やればやるほど、もらっているのは私の方だと気づきます。

今日のコンテンツは、この3日間で受け取ったもの。
たくさんの方が居たからこその内容です。

主体的に選ぶ自由が、強さと楽しさを生む

"伝"のテーマの一つは「違いから学ぶ」です。

被災地「三陸」と未災地「東海」。両者には経験、意識、気持ちに違いがあります。互いが行き来し、直に会い、つながるからこそ学びが多い。二度目の今回、そのことをさらに深く感じました。

被災地の中でも違いはある。被災体験は百人百様で、二人として同じものはない。直接会った、また本の中で出会った語り部から、そのことをより強く感じました。同じ場所で被災した同年代の人であっても、まるで違う経験と気持ちだった。

川尻では携帯トイレトレーニングを行いました。体験したのは、ほとんどが今回の被災経験者の方です。皆さんに「(断水中)トイレ、どうされましたか」と聞きました。井戸水を使った、バケツで流した、タンクに水を入れた
昼間は仕事場でした、実家に帰った、など多種多様。

ちなみに携帯トイレを知っていた人は、少なかった。

第15号(8月14日配信)では携帯トイレが使われなかった話を書きました。そのことがあったので実は反応が不安でした。

トレーニング後に感想を聞くと、
● (断水中に知っていたら)携帯トイレを使っていた
● もっと早く知りたかった
肯定的なものが特に若い世代に多く、皆さん真剣にトレーニングしていたのが印象的でした。

私はどこを目指しているのか。
「水を使わないトイレの使い方体験をすべての人に」です。常に変わりません。ただしこれは方法です。「いつも、どんなときも排泄に自由であること。すべての人が生きること」。目的はここにあります。

災害時のトイレには色々な方法がある。万能、万全なものはなく、それぞれ一長一短あります。一つひとつの特長を知っていれば、より効果的に使い分けられます。一番大切なのは、排せつに自由であること。これしかないから"仕方なく"受け入れるのではなく、「よし、これで用を足そう」と"主体的に"選ぶ。それが平常時だけでなく断水という非常時であっても、状況に左右されることなくできる。日本中、世界中の人がそうあって欲しい、と本気で思っています。

こんなメッセージをもらいました。

夏休みの家族旅行で携帯トイレを使いました。ダンボールに楕円の穴をカットして、ビニル袋を二枚重ね、中に紙オムツのパットを敷いて、何回か使用して一枚だけ縛って捨てる! 道の駅は沢山の人でトイレ入るの大変だったけど、これ教えてもらってたから助かりましたm(__)m

そんな(ダンボールを便器の代わりにする)こと、教えた覚えはありません(笑) でも嬉しくなりました。

自由さを感じました。
強さを感じました。

状況に左右されず主体的に選んでいる。
トイレを含めて旅行を楽しんでるな、と。

ついつい「正しさ」を求め、強要する自分がいます。
型にはめようとする自分がいます。
他のものを否定する自分がいます。

要注意。

ひとりひとりみんな違う。いつも、どんなときも排泄に自由であること。すべての人が生きること。そこへの貢献は、主体的に「学び取る」ことのサポートです。セミナーやトレーニングのあり方が、さらに深く、変化していく予感。ワクワクします!

======================
◇今回の気づき
======================

百人百様、多種多様
主体的に選ぶ自由が、強さと楽しさを生む

---------------------------------------------------------------------------
この記事は、メールマガジン【前進の軌跡】(vol.017  2018年8月28日配信)のコンテンツ部の転載です。(タイトルの"C"は、"Content"の頭文字)
あきらかな誤字・脱字を除き、当時の文章をそのまま「軌跡」として残します。

この日の「編集後記」はこちら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?