なぜ、TOIKAKEをつくったのか。
なぜ、TOIKAKEをつくったのか。
前回、「WHY?それが一番大事。」というお話をしましたが、
このTOIKAKEというサービスを生み出すにあたって、
「Why,TOIKAKE?」
何度も何度も、こう自らに問いかけをしました。
なぜ、もうクラウドファンディングのプラットフォームがたくさんある中、
新たなものを作ろうとするのか。
なぜ、わたしが取り組む必要があるのか。
なぜ、TOIKAKEを生み出す必要があるのか。
なぜ、なぜ、なぜ・・・
ときには泣きながら、
ときにはワクワクしながら、
いろんなひとの力を借りて、「TOIKAKE」を形作ってきました。
わたしがクラウドファンディングの起案やサポートで感じたこと、
これまでの人生を振り返って思い至ったこと、
そのすべてを投影したものが、TOIKAKEです。
TOIKAKEの特徴は、3つあります。
一つは、1 Action, 3 Smile。
お買い物しながら、第三者へ寄付ができること。
二つめは、継続購入型であること。
そして最後に、いいこと、いいひと、いいプロジェクトであること。
このすべての根幹には、ある理由があります。
なぜ、1 Action, 3 Smileなのか。
なぜ、継続購入型なのか。
なぜ、いいこと、いいひと、いいプロジェクトなのか。
その答えが、「おばあちゃんは、もういないから」
共働きの自営業の家庭で育ったわたしは、とってもおばあちゃん子でした。
そして、おばあちゃんはとっても心配性で、いつもわたしのことをあれやこれやと心配してくれていました。
わたしはもともと情熱あふれるタイプではありません。
なんでもそこそこでよく、何かにつけ諦めがちで、ゆるゆるとした生き方をしてきました。
自信もなく人前でしゃべるのも声が震えるし、
自分は何も成し遂げていないし、何でもそこそこしかできない人間だと思っていました。
それは大人になってからもそうで、
会社を辞め、フリーで働くときも、ゆるゆるとしたわたしを、いつもおばあちゃんは心配してくれていたのでした。
転機になったのは、2019年のクラウドファンディング初チャレンジ。
インクルーシブ保育園開設のPRの一環で、起案者となりプロジェクトを立ち上げることになりました。
ファンディング中は、
小さかった子どもを朝6時から預けてプレゼンをしたり、
プレッシャーで血尿が出たり、2回ほど寝込んだりしましたが、
おかげさまで目標金額の300%超え、311万8000円のご支援をいただくことができました。
このチャレンジで、応援されることの尊さを感じ、
ようやく自分に胸を張れる、おばあちゃんにも誇らしくあれると思っていたのですが、
ファンディングが終わる1週間前に、おばあちゃんは亡くなりました。
もともと、入退院を繰り返していたのですが、
お見舞いに行くとベットからも起き上がり、いつもと変わらない会話をしたり、「いまの仕事は大丈夫?」といつものように心配していた、おばあちゃん。
なんでもそこそこでいいと思っていたわたしが、自分の限界を超えて、粘り強く頑張ることができたのは、
心配しながらも、いつも応援してくれていたおばあちゃんに、
もう大丈夫って安心して、
わたしのことを誇らしく思ってほしかったからです。
それなのに、おばあちゃんはもういない。
「おばあちゃんのおかげで頑張れた」って言えない。
おばあちゃんの喜ぶ顔が見られない。
子どもの頃からあんなにわたしを心配して応援してくれたのに、返すことができない。ファンディングが終わり、四十九日の法要が終わり、主役のいないおばあちゃんの誕生日を迎えるころには、
「いま、この時をかけて、すべきことはなんだろう」
わたしは、次へつなぎたい。
わたしには、今この時をかけて、成し遂げたいことがある。
フリーになって10年を超えました。
右も左も分からなかったし、とんでもない世間知らずなわたしが、
それでもなんとかやってこれてるのは、
仕事仲間やまわりの、
お客さんの、
ちかしい人、
そして家族の
チャレンジしているその背中、
うまくいかないことがあっても心の底では諦めない眼差し、
よりよくなろうとする純粋な微笑みに、
背中を押され、勇気づけられ、また一歩と遅々とした歩みを進めることができるのです。
おばあちゃんはもういないけど、
脈々としたつながりに、絶えずわたしは包まれ育まれてきました。
そのつながりに直接返すことが、できないこともある。
だからこそ、これまで受け取ったつながりを力に変えて、
わたしが次の誰かにバトンを渡し、つないでいきたい。
だから、つなぐのです。
わたしが今からチャレンジしようとしている「TOIKAKE」、
これをやる理由は、恩送りをしたいから。
TOIKAKEを介して、恩送りのバトンをつないでいきたいのです。
生きていると、楽しくいいことばかりではなく、
大切な人をなくしたり、悲しくやるせない気持ちになることもあります。
もう二度と取り戻せない時間があります。
でも一つとしてムダなことはありません。意味のないものはありません。
わたしには成したいことがある。
TOIKAKEで、
自分にしかできないことで、新たな価値を作る人を増やしたい。
TOIKAKEは、
1 Acion, 3 Smaileです。お買い物をしながら第三者へ寄付ができる。
いいことをしている、いいひと、いい会社を、
それを必要とする人へ届けたい。
誇らしく、幸せを感じられるサービスにしたい。
TOIKAKEを介して、
つながってきたいつくしみのバトンをつないでいきたい。
本当に大切なつながりは何なのか、
幸せにしたい人は誰なのか、
なんのために生きるのか、
そんな問いかけを、わたしはやっていきたいのです。
わたしの おばあちゃんは、もういないから。
長くなりましたが、
これがTOIKAKEをやる最大の理由です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?