【知財アナリスト】コンテンツ講座を受講して思ったこと
AIPE知的財産アナリスト講座には、特許と、コンテンツ・ビジネス・プロフェッショナルがあります。経営、ファイナンス、知的財産(知財)を駆使する点では共通しています。企業の戦略的経営に資することが目的です。
以下、知的財産アナリスト講座のURLです。
※リンクが効かないので、ベタ貼りです…。
資格取得者は、特許が圧倒的に多くなっています(本2023/6/13現在で、特許1367名、コンテンツ260名)。
特許講座は受けたけど、コンテンツ講座ってどうなんだろう、と思われている方、居られるのではないでしょうか。
ここでは、私がコンテンツ講座を受けたきっかけと、思ったことに触れたいと思います。
※講義の具体的内容については、差し控えさせて頂きます。
■コンテンツ講座を受けたのは、無形資産に視野を広げたかったから
まず、私は特許講座を受けました。いきさつは、IPランドスケープを身につけるための加速策でした。
※以下の記事で、少し触れています。
ではなぜコンテンツ講座を受けたのかですが、データの扱いについて示唆が得られるのでは?という動機でした。
特許講座では、非特許情報と特許情報を行き来し、ストーリーを作っていくことを学びました。非特許情報も扱いますが、知財情報として扱うのは特許が主になります。※もちろん、意匠、商標を用いることもあります。
少し話が飛びますが、昨今はデータが価値を持つようになってきました。Amazonのリコメンドも、データです。機械学習で、学習に使うのはデータ、学習結果として出てくるのもデータです。最近ですと、ChatGPTの背後にあるのも学習データです。
ここで、ビジネスの利益の源泉が、ハードウェアからソフトウェア、ソフトウェアからデータに移って来ているものと思い当たります。YouTubeの広告もデータです。
利益の源泉がデータに移ったとき、データを正しく扱える必要があると思いました。ハードウェアやソフトウェアは特許で守れても、データはどうか、という疑問です。
知財組織のスコープも、無形資産に拡大してきています。人的資本しかり、データもしかりです。ここで、特許以外の知識を持てば視野が広がりそうだ、というのが素直な感覚でした。
コンテンツ講座を知ったとき、コンテンツとデータに共通点があると思いました。ともに無形、情報という点です。そうして、コンテンツ講座を受けることにしました。
■講座を受けて思ったこと
結論としては、受けてよかったと思います。扱う対象がコンテンツなので、データについて直接的に触れられることはありませんでしたが、無形資産を扱うにあたっての示唆がありました。
本講座を通して学べるのは、著作権と契約。重要なのは、権利構造と権利範囲。というのが、私の総括です。
普段何気なく触れているコンテンツが、私達の目に触れるまでに、どのような段取りを経ているのかが学べます。逆に言えば、これを知らないとコンテンツビジネスができない、ということになります。その意味では、知識を持っておくという意味で、有意義でした。
実は分析面の話も少しあり、特許のように分析エンジンが使えないので、違う手法を学ぶことになります。どのようなコンテンツが注目されてきているかのトレンドです。これは特許情報が乏しいときの補完としても有効と感じました。
マーケティング視点については、特許講座より深く学べました。リーガル(契約)に至っては、特許講座では触れられなかったので、知財活動に広がりを持たせるには有効と感じました。
これは余談ですが、講座のレポートでは、特許講座でやり切れなかったことや、特許講座のエッセンスを入れ込みました。実際、特許講座とコンテンツ講座は、相互補完的な関係になっていると思います。
ここまでお読み下さり、ありがとございました。ご参考になれば幸いです。
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